F1フランスGPの開催サーキットであるポール・リカールでは、6月に予定されている今年のレースは昨年とは異なるレイアウトで実施したいと望んでいる。
27日(月)に、エリック・ブーリエがフランスGPのマネジングディレクターに任命されたことが明らかとなった。2018年7月までマクラーレンのレーシングディレクターを務めていたブーリエはその後フランスGPのアドバイザー兼代理人を務めていたが、今後は責任者としてフランスGP開催に関わっていくことになる。
そのブーリエのマネジングディレクターとしての最初の仕事が、サーキットのレイアウト修正についてF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の承認を得ることになるようだ。
2018年に10年ぶりに復活開催されたフランスGPだが、その舞台となったポール・リカール・サーキットに関しては抜きどころがなく、F1マシンが1列に並んで走るのを見るだけのレースになってしまい面白くないとの批判がある。
今回ブーリエが手がけたレイアウト変更はこれを改善するためのようだ。
ブーリエは母国フランスの『L’Equipe(レキップ)』に「承認を得るためにFIAに申請書を送った」と語り、あとはFIAの承認待ちだと示唆している。
当初、今回のレイアウト修正ではミストラル・ストレートと呼ばれる長いストレートの間に設けられているシケインが取り除かれるのではないかと考えられていた。
だが、ブーリエはホームストレートエンドにあるS字コーナー部分が今回のレイアウト変更の目玉になるものだと示唆し、次のように語った。
「考えているのは、S字を避けて2つめのストレートにつなげることでチームたちにダウンフォースをあまり使わせないようにすることだ。それによって追い抜きもしやすくなるだろう」
ブーリエはさらに『Ouest-France(ウエスト・フランス)』にも次のように語っている。
「我々のシミュレーションによれば、これによって新たな場所でのオーバーテイクも生まれ、集団がより接戦を演じることになるだろう」