アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィが、2020年のF1は中団グループの争いがより一層激しくなるはずだと語った。
アルファロメオの2020年型F1マシンが、FIA(F1統括団体である国際自動車連盟)が定めるクラッシュテストに2回目の挑戦で合格したことが明らかとなった。
昨年のクリスマス前にイタリアのミラノ近郊にある施設で行われた最初のテストでは「完璧に破壊」されて不合格に終わったと伝えられていたアルファロメオだが、これで2月19日(水)からバルセロナで行われる今年のプレシーズンテストに向けてまずは一安心といったところだろう。
そのアルファロメオにとっては中団グループでのライバルとなるであろうトロロッソの2020年型F1マシンも最近クラッシュテストに合格したと伝えられている。トロロッソは2020年にはアルファタウリと名前を変えることになっており、チーム名が少し似てくるだけに、アルファロメオとしてはアルファタウリには負けたくないという気持ちも強くなるかもしれない。
ホンダエンジンを搭載するトロロッソは2019年はコンストラクターズランキング6位、フェラーリエンジンを積むアルファロメオは8位だったが、どちらも2020年にはさらに順位アップを目指していくことになる。
2019年にアルファロメオで初のF1フルシーズンを戦ったジョビナッツィは、2020年にはもっと強くなってみせると母国イタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「いくつかの点において、僕にはまだ改善する必要がある」
「最初の年に多くを学んだけれど、2年目のシーズンを迎え、僕は2019年のときよりもさらに準備を整えてメルボルン(開幕戦オーストラリアGP)に向かうことができると確信しているよ」
そう語った26歳のジョビナッツィだが、2020年の中団グループでの戦いは昨年に増して接戦になってくるだろうと考えている。
「クルマは(2019年型と)ほぼ同じものになるだろうし、とりわけ中団グループはどのチームもものすごく接近してくると思う」
そう語ったジョビナッツィは次のように付け加えた。
「だから、困難なシーズンになるだろうけれど、懸命に取り組んで自分たちのクルマの力を最大限に引き出していくつもりだよ」