今季はアルファロメオのリザーブドライバーを務めることになったロバート・クビサだが、その契約の中に5レースで金曜フリー走行1回目に出走することが含まれていることが明らかとなった。
ロータス在籍時の2011年シーズン開幕前に参戦したラリーで大けがを負ったポーランド人ドライバーのクビサだが、2019年に8年のブランクを経てウィリアムズから奇跡的とも言えるF1復帰を果たした。
しかし、思うような結果が残せなかったクビサは1年でウィリアムズを離脱。今季はアルファロメオとリザーブドライバー契約を結んでいる。もちろん、クビサのパーソナルスポンサーを務めるポーランドの『PKN Orlen』社もクビサの移籍に伴って支援先をウィリアムズからアルファロメオに変更。アルファロメオの正式エントリー名も2020年は『Alfa Romeo Racing ORLEN』となる。
あくまでもレース出走にこだわるクビサは、アルファロメオでのリザーブドライバーの役割と並行してDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に出走することになると考えられており、近いうちにBMWとの契約が発表される模様だ。
だが、ポーランドの『Przeglad Sportowy(プシェグロンド・スポルトヴィ)』が報じたところによれば、具体的にどのレースなのかは明らかではないものの、クビサはアルファロメオで5回金曜フリー走行1回目を担当することになるという。
さらに、2月に行われる今年のF1プレシーズンテストでも2回に分けて全6日間で行われるうちの1日をクビサが担当することになるようだ。
先週末にスイスのヒンウィルにあるアルファロメオのファクトリーを訪れ、そこでシート合わせを行ったクビサは、ドイツの『motorsport-total.com』に次のように語っている。
「ウィリアムズでは前年(2018年)よりも悪くなることはないと考えていたんだ。だから、もっと悪くなることがないとは決して言えないね。少なくとも今よりもやりやすくなることを望んでいるよ」