レッドブル・レーシングのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、2020年F1シーズンはメルセデス対レッドブル・ホンダという構図になると考えている。
トップ3チームのひとつに数えられるレッドブルだが、2017年以降は昨年まで3年連続でメルセデス、フェラーリに次ぐコンストラクターズランキング3位に甘んじてきた。
だが、マルコは2020年にはフェラーリはもはや自分たちの敵とはならないだろうとドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語った。
「昨シーズンの終盤3分の1では我々の方が彼らより勝っていた」
「彼らにはもはやアドバンテージはないように見えた。それまでは強さを見せていたエンジンに関してもね」
その一方で、昨年ルノーに替えて新エンジンパートナーに迎えたホンダが大きな進歩を遂げていたのも事実だとマルコは次のように続けた。
「ホンダは彼らの約束を守っただけでなく、それを大きく上回ったよ」
「彼らはほぼメルセデスと同等レベルだ。今、ほんの少し足りないのは予選での速さだけだ。だが、私は彼らがその少しの差も縮めることができると確信しているし、あとは我々が最初からタイトル争いができるだけのクルマを造れるかどうかにかかってくる」
「ここまでのところ、展望は明るいよ。これまでになく早く(新車を)仕上げられそうだからね」
「我々の敵はメルセデス、特にルイス・ハミルトンになるだろう。彼はほぼ完璧な走りをすると認めざるをえないし、現状ではパッケージとして彼がベストドライバーだよ。しかし、我々のマックス・フェルスタッペンがその座を脅かすだろう」
メルセデスのエンジン責任者であるアンディ・コーウェルも、2020年にはレッドブル・ホンダが脅威となるはずだと考えている。
「レッドブルはF1タイトルを勝ち取れるだけのクルマを製造することができるし、マックス・フェルスタッペンはものすごく優秀だ」
そう語ったコーウェルは次のように付け加えている。
「それに、ホンダもその大きな進歩に見合うだけの姿勢で臨んでいるからね」