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「来年はレッドブル・ホンダも脅威になる」とメルセデスの技術責任者

2019年12月26日(木)19:12 pm

メルセデスF1チームのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、2020年にはレッドブル・ホンダが強敵として自分たちの前に立ちはだかるのは間違いないと考えている。

2019年F1シーズンも結果的にはメルセデスの圧勝という形で終わっている。全21戦中15戦でメルセデスが勝利を飾る一方、フェラーリとレッドブル・ホンダはそれぞれ3勝ずつにとどまった。

しかし、2019年にはフェラーリエンジンがこれまで最強の位置にあったメルセデスエンジンをしのぐパフォーマンスを発揮。またレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが今季から組んだホンダエンジンでシーズン中盤から終盤にかけて優勝争いに絡んでくるなど、トップ3チームの実際の差は勝利数の違いほどには大きくないのが事実だろう。

特に、熟成度が非常に高まったホンダエンジンを搭載するレッドブルが2020年にはメルセデスやフェラーリにとっての脅威となるのは間違いないだろう。

「確かに、我々にとって怖いのはフェラーリだけではないよ」

アリソンはそう語ると、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように続けた。

「レッドブルもいまや非常に強いチームだ」

「彼らに対抗するためには、今日から2020年のメルボルン(F1開幕戦オーストラリアGP/3月15日決勝)までの間に我々も自分たちのクルマをさらに速いものにしなくてはならない」

「だけど、それは簡単なことではないんだ。これは究極の挑戦だよ」

2019年に大幅にパフォーマンスを向上させたフェラーリエンジンに関しては、その合法性に疑いの目を向けている者もいる。だが、2016年7月まではフェラーリのテクニカルディレクターを務めていたイギリス出身のアリソンはそれに関して「憶測することに意味はないよ」と語り、次のように付け加えた。

「僕たちはまず自分たちに目を向ける必要があるし、冬の間に可能な限りエンジンパワーを高めていかなくてはならない。同時に、シャシーグループも効果的にドラッグ(空気抵抗)を減らすための手段を研究していくつもりだよ」

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