F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、F1にあと2チームが新規参入することを期待しているようだ。
2021年からF1レギュレーションが大きく変わることもあり、新規参戦を検討しているチームがいくつかあるとのうわさもささやかれており、その中には現在F2にチームを送り込んでいるエイドリアン・カンポスの名前も挙がっている。
だが、トッドもF1に新チームが誕生するためには、クリアしなくてはならない問題があると認めている。そのひとつがF1オーナーであるリバティ・メディアと現在の10チームによる商業的要素だ。
「商業権保有者(リバティ・メディア)はチームたちと連絡を取り合っており、彼らとともに財政を生み出している。だが、統括機関のFIAとしては、12チームが望ましいと私は思っている」
そう語ったトッドは次のように付け加えた。
「もし12チームになれば、現在のチームの取り分が減ることになりえる。だから、『分かった、ほかのチームの参入を認めよう』と言うためには、自分たちの価値が下がることを考えておく必要があることも理解できるよ」
しかし、トッドはF1最高責任者を務めるチェイス・キャリーを頭とするリバティ・メディアとの話し合いは続けられていると次のように続けた。
「チェイスと私はいくつかの興味深い提案を有しており、チームたちもそれに関しては前向きだ。だが、我々は本当に確信できていなかったんだ。だが、もしふさわしいチームが参入を望んでいると確信できれば、私は12というのはF1にとっていい数だと思っているよ」
キャリーもこの件に関して次のように語っている。
「私は健全な10チームと2つの苦しむチームがいる状態にしたくはないんだ。だが、私もジャン同様、健全な12のチームの方が健全な10チームよりはいいと思っているよ」