トト・ヴォルフが、条件次第ではメルセデスが今後何年にもわたってF1を続けることができるとの考えを示した。
2021年にF1ルールが大きく変わることもあり、PU(パワーユニット)と呼ばれる現在のハイブリッド方式F1エンジンが投入された2014年以降F1を完全制覇してきたメルセデスが、それを機にF1から撤退する可能性もあるのではないかとのうわさもささやかれている。
もっとも、メルセデスは2025年までウィリアムズへのエンジン供給契約を延長しており、少なくともエンジンサプライヤーとしての活動を継続するのは確実となっている。
そして最近、メルセデスを傘下に置くダイムラーの新会長に今年9月に就任したオラ・シャレニウスが、2021年以降もメルセデスのF1活動を継続すると示唆したとも伝えられている。
メルセデスF1チームのCEOであり、母体であるメルセデスのモータースポーツ部門エグゼクティブディレクターも兼任するヴォルフは、自動車産業で起こりつつある変化に伴ってメルセデスのモータースポーツ活動が見直しをされる可能性もあると語ったものの、次のように続けた。
「我々は、F1やモータースポーツは我々のブランドのDNAに組み込まれていると信じている。最初に登場したメルセデスはレーシングカーだったんだからね」
「我々は自分たちの仕事の効率性を高め、経済的成果をあげ、ダイムラーが我々のプロジェクトに投入する投資レベルを減少させていく必要があると私は思っている」
そう語ったヴォルフは次のように付け加えた。
「もし我々がこれら全てを達成できるなら、我々は今後何年にもわたってF1を続けられるだろう」