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【レッドブル】ガスリーの再昇格もありえるとチーム代表

2019年11月27日(水)11:44 am

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、今季中盤にトロロッソに降格されたピエール・ガスリーが将来的に再びレッドブルに昇格するチャンスも十分にあると語った。

2018年にトロロッソで初めてF1フルシーズンを戦ったフランス人ドライバーのガスリーだが、ダニエル・リカルドのルノー移籍に伴って今季レッドブルのシートを獲得していた。

だが、思うような結果が出せず、チームメートのマックス・フェルスタッペンに大きく後れをとったガスリーは第12戦ハンガリーGPを最後にレッドブルから再びトロロッソに降格。入れ替わりに今季F1デビューを飾ったばかりのアレクサンダー・アルボンが第13戦ベルギーGPからフェルスタッペンのチームメートを務めている。

レッドブルは2020年もアルボンをそのままレッドブルで起用することを決定しており、ガスリーは来年もジュニアチームであるトロロッソで戦うことになる。

だが、ホーナーは、将来ガスリーがまたトップチームに返り咲くチャンスはあると次のように語った。

「彼は2020年に向けて新たな契約を結んでいる。つまり、彼自身を再びレッドブルに推薦するチャンスがあるということだ」

ホーナーは、ガスリーが自信を失ってしまっていたことからレッドブルとしてはいったんガスリーからプレッシャーを取り除いてやることが必要だったのだと次のように続けた。

「ギャップはどんどん大きくなりつつあった。それは彼のボディーランゲージを見れば明らかだったよ。彼の肩はどんどん落ち始めていたからね」

「我々としては彼に自信を取り戻させるための行動に出る必要があったんだ」

そう語ったホーナーだが、今のところは今季後半にレッドブルドライバーを務めたアルボンのパフォーマンスに満足しているようだ。

実際のところ、アルボンはインテルラゴス・サーキットで行われた第20戦ブラジルGPで初の表彰台をほぼ手中に収めていたものの、ルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触によりそのチャンスを失っていた。このクラッシュに関してはハミルトンに非があると裁定され、5秒ペナルティーを受けたハミルトンはレース後に7位に降格となっている。

ホーナーは、本当ならアルボンがブラジルで表彰台に上っているはずだったと語ったものの、フェルスタッペンのチームメートを務めるのはどのドライバーにとっても困難なことであるのは間違いないと次のように続けた。

「マックスとルイスは、今のドライバーたちの中ではチームメートにすると最も手強い相手だろうね。現時点ではどのドライバーにとっても彼らと戦うのは大変だよ」

ともあれ、今季中盤に下したレッドブルの判断はここまでのところ正解だったようだ。トロロッソに戻ったガスリーは調子を取り戻してきており、第17戦日本GP以降4戦連続で予選Q3に進出する活躍を見せている。

さらに、終盤のアルボンとハミルトンのクラッシュに助けられた面もあったものの、ブラジルGPではハミルトンとの攻防を制して2位でチェッカーフラッグを受け、初の表彰台にも上っている。

レッドブルのドライバー育成責任者としても知られるヘルムート・マルコもこうした展開を喜ばしく思っているのは確かだ。

「本当のピエールが再び見られるようになった」

ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語ったマルコは次のように付け加えた。

「我々は常に彼を信じてきた。もし彼をあのままレッドブルに留めておいたとしたら、彼はばん回できなかったんじゃないかな」

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