マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、今季をドライバーズランキング3位で終えるために残り2レースで全力を尽くす決意でいるようだ。
すでに今季のF1ドライバーズタイトルはルイス・ハミルトン(メルセデス)の手中に収まり、ランキング2位の座もチームメートのバルテリ・ボッタスで確定している。
だが、ランキング3位争いはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が現在249ポイントでリードしているものの、4番手につけているフェルスタッペンは14ポイント差、5番手につけているセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)も19ポイント差で続いている。
今週末にインテルラゴス・サーキットで行われる第20戦ブラジルGP(17日決勝)ではルクレールが年間規定数を超えるエンジンを投入することから一定のグリッド降格ペナルティーを受けることになる。
まだ実際にどの程度のグリッド降格となるのかは明らかになっていないが、ルクレールがランキング3番手の位置を守るためには苦しい状況となるのは確かだろう。
残り2レースで14ポイント差を逆転したいフェルスタッペンは、母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』に次のように語った。
「3位になるのはかなり大変だろうね。だから運も必要だよ」
「夏休みが明けてからの僕たちの成績はあまりよくはなかった。でも先週僕のエンジニアとそのことについて話をしたんだけれど、その期間も僕たちのクルマが全体的にそれほど悪かったわけではないんだ」
「僕たちはいくつか不運に見舞われただけだし、シンガポール(第15戦)ではクルマのセットアップを間違えていただけさ」
だが、スポーツの世界ではトップになれなければ負けであることに変わりはないと言われることが多いのも確かだ。例えば、2018年シーズンをランキング3位で終えたキミ・ライコネン(当時フェラーリ/現アルファロメオ)は、3位のドライバーへの最大のご褒美はFIAの年間表彰式に参加するという雑用が増えることだけだというジョークを口にしていた。
その話題を向けられたフェルスタッペンは笑いながら「キミは昨年の表彰式を楽しんでいたように見えたけれどね」と答え、次のように続けた。
「今年1年を振り返れば、フェラーリがもっと上にいてもおかしくなかったんだ。クルマがよかったからね。そういうふうに考えれば、僕たちがまだ3位争いができる状況にあるというのはいいことだよ」
「もちろん、僕は3位を狙っていくよ」
「若いドライバーが台頭してきているのはこのスポーツにとっていいことだと思うんだ。いつもルイスが勝つのを見るのはだんだん退屈になってきているんじゃないかな?」
そう語った22歳のフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「うまくいけば、近いうちに彼らにとって変わることができると思うよ」