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【フェラーリ】F1ブラジルGPで2020年仕様エンジンパーツをテスト?

2019年11月13日(水)19:13 pm

フェラーリが今週末にF1第20戦ブラジルGP(17日決勝)が行われるインテルラゴス・サーキットで2020年仕様エンジンのテストを行うことになるようだと報じられている。

今季後半に入ると、バージョンアップされたフェラーリの2019年仕様エンジンが大きなパワーアップを実現し、第13戦ベルギーGPから第17戦日本GPまで5戦連続でポールポジションを獲得。

第18戦メキシコGPでは予選中の黄旗無視によりポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が3グリッド降格となったことで、そのレースでも結果としてシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションからレースをスタートしていた。

ところが、フェラーリエンジンの合法性に疑問を持ったレッドブルが確認を求めたことから、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は第19戦アメリカGPを前に改めてF1エンジンルールに規定されている燃料の最大流量測定に関する詳細な判断基準を明示。

すると、なぜかそのアメリカGPでフェラーリの勢いがとまり、決勝ではメルセデスやレッドブル・ホンダのペースについていくことができずに終わってしまった。

しかしフェラーリは、アメリカGPでパフォーマンスレベルが下がったこととFIAの通達とは何の関係もないと主張している。

このことに関し、1998年と1999年にマクラーレンで2年連続F1チャンピオンとなったミカ・ハッキネンは次のように語っている。

「なぜフェラーリから競争力がなくなったのかは誰にも分からないというのが現実だ」

「だが、理由が何であれ、今シーズン最後のレースを迎え、来年に向けた準備をスタートするために、チームとしては改善に焦点を合わせていくことになる」

こうした中、フェラーリでは今週末のブラジルGPでルクレールのマシンに年間許容数を超える新たなエンジンを投入することにしている。

ルクレールはアメリカGPフリー走行3回目でエンジントラブルに見舞われたが、グリッド降格ペナルティーを避けるために古いエンジンに載せ替えて予選と決勝を戦っていた。アメリカGPでルクレールのペースが上がらなかったのはそれが最大の原因だったと見ていいだろう。

フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、ルクレールがブラジルで新たなエンジンを使用することを認め、次のように語っている。

「新しいエンジンを搭載することでサンパウロではグリッドペナルティーを受けることになる。だが、これによって通常のパフォーマンスレベルに戻るはずだし、好調のうちにシーズンを終えるための闘志を示したいと思っている」

「それは我々のクルマが進歩を続けていることを確認し、その勢いを冬の仕事につなげていくために重要なことだ」

イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は、フェラーリがブラジルでルクレールのマシンに搭載するエンジンは2020年用のパーツがいくつか組み込まれたものになるようだと報じている。

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