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【レッドブル】ルノーがF1から撤退してもリカルドを受け入れる余地はないとヘルムート・マルコ

2019年11月06日(水)18:03 pm

ヘルムート・マルコ(レッドブル/モータースポーツアドバイザー)が、仮に今季限りでルノーがF1から撤退することになってもレッドブルにはダニエル・リカルドを受け入れる余地はないと語った。

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レッドブルの育成ドライバーとしてF1キャリアを積み上げてきたオーストラリア出身のリカルドだが、昨年8月に2019年にルノーへ移籍することを発表。当然リカルドが2019年以降も契約を延長するものと信じていたレッドブルはこれにより大きなショックを受けていた。

トップ3チームのひとつであるレッドブルのシートを捨ててルノーに移籍を決めたリカルドはこのチームの将来性を見込んでいたのだろう。

昨年はコンストラクターズランキングにおいてトップ3チームに次ぐ4位の位置を得たルノーは、今季の目標はトップ3と戦える位置に行くことだとしていた。

ところが、2019年のルノーは昨年ほどの競争力を示すことができず、今季は自分たちがエンジンを供給しているマクラーレンにも大きな差をつけられて現時点でランキング5番手に位置している状況だ。

さらに、カルロス・ゴーンの不正疑惑を始め、ルノー本体が大きなスキャンダルを抱えて非常に厳しい局面を迎えているという背景もある。

こうした中、最近ではルノーが突然今季限りでF1から完全撤退する可能性もあるようだとのうわさもささやかれるようになっている。

最近の報道によれば、10月にルノーの暫定CEOに任命されたクロチルド・デルボはF1活動に関しては否定的な考えを持っているという。

同じ10月に鈴鹿で行われたF1日本GPではルノーのブレーキシステムがレギュレーションで禁止されているドライバー支援にあたるとして失格処分が科されるなど、ルノーF1にとっても向かい風が強くなっているのは事実だろう。

そして、うわさによれば、F1アメリカGPが開催された先週末のオースティンにおいてF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)とF1オーナーのリバティ・メディアが、その問題についての話し合いを行ったようだとも言われている。

仮に、ルノーが今季限りで撤退を決めれば、ダニエル・リカルドとエステバン・オコンが2020年のシートを失うことになってしまう。

当初、メキシコGP後に2020年のレッドブルとトロロッソのドライバーズラインアップを発表するとしていたマルコだが、実際のところアメリカGPが終了した時点でもまだ公式発表は行われていない。

F1関係者の中には、レッドブルではルノーがどうなるのかをしばらくの間静観し、仮に今季限りで撤退ということになればマックス・フェルスタッペンのチームメートとして再びリカルドを呼び戻すことも考えているのではないかと見ている者もいるようだ。

だが、その可能性について質問されたマルコは、「我々のドライバーは決まっている。もう空きはないんだ」と答え、次のように付け加えた。

「私は、あのチーム(ルノーF1)はすぐに誰かによって買収されることになるんじゃないかと思っているよ」

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