F1第18戦メキシコGP(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)の予選でポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールポジションを剥奪された。
●【予選結果】2019年F1第18戦メキシコGP予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数
各ドライバーが最後のアタックラップをしている時、最終コーナーでバルテリ・ボッタス(メルセデス)がクラッシュしてしまった。
そしてボッタスの後ろを走っていたフェルスタッペンがこの横を通り過ぎていく時点でイエローフラッグが振られているのがオンボード映像でも確認できた。イエローフラッグとは、「危険な状態のため減速せよ」という意味のフラッグだ。
スチュワードはフェルスタッペンから事情聴取し、映像、音声、テレメトリーで証拠を確認し、ペナルティを科した。
「フェルスタッペンはボッタスがクラッシュしたことを認識しており、コース左側にクルマが見えたことを認めているが、イエローフラッグが振られていることに気付いていなかった。またイエローフラッグが振られているセクターでスピードを落としていないことを認めた」
「フェルスタッペンのオンボード映像からはイエローフラッグが振られているのがはっきり見えていた」
「前のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)はレギュレーションに従い速度を大幅に低下させていた」
結果として、スチュワードは3グリッド降格と2ペナルティポイントを科した。
これにより、フェルスタッペンは4番グリッドからスタートすることになる。
ポールポジションはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2番グリッドはベッテルとなり、フェラーリのフロントローとなった。
3番手からスタートするルイス・ハミルトン(メルセデス)は、ランキング2位のボッタスに14ポイント差をつけてフィニッシュすると6度目の世界チャンピオンを獲得することになる。
ペナルティを科せられたフェルスタッペンは次のように語った。
「グリッドペナルティを科せられたのはすごく残念だ。明日フェラーリはすごく速くなるだろうから、タイヤをどれだけ保たせるかが重要になる。だけど、僕たちは本当に良いクルマがあるから、接戦になるだろうね」