現在F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)でF1レースディレクターを務めているマイケル・マシが、今のところスパ・フランコルシャン・サーキットで起きたF2ドライバー、アントワーヌ・ユベールの死亡事故に関して共有できる情報はあまりないと語った。
スパの有名なコーナーであるオー・ルージュを駆け上がったところで発生した事故ではフランス人ドライバーのユベールが22歳で亡くなったほか、そのユベールのマシンに激突した20歳のアメリカ人ドライバー、ファン・マヌエル・コレアも大けがを負い、現在もロンドンの病院で治療が続けられている。
FIAとベルギー当局による事故調査はすでに開始されているが、それは必ずしも順調に進んでいるとは言えないようだ。
オーストラリア出身のマシは、調査の進展状況について質問を受けると次のように答えた。
「あまり語ることは出来ないんだ」
「いくつもの異なるエリアにおいて調査が進められており、もっと時間がかかることになる」
「いくつか特定のエリアにおいて我々はベルギー当局に協力しているし、地元の法律にも従う必要がある。そのために彼らの全国組織との手続きを進めているところだよ」
「それが行われていることのひとつだ」
「その一方で、我々は安全基準をもっと引き上げることなどについての話し合いを行っている」
そう語ったマシは「今私に言えるのは本当にそれだけなんだ」と付け加えた。