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ハミルトン「F1イタリアGPでもフェラーリが強いはず」 メルセデス「フェラーリのパワーは尋常ではない」

2019年09月02日(月)19:59 pm

メルセデスのルイス・ハミルトンは、今週末に今季のF1第14戦イタリアGP(8日決勝)が開催されるモンツァ・サーキットでも再びフェラーリが強さを発揮するだろうと考えている。

●【決勝レース結果】F1ベルギーGP決勝レースのタイム、周回数、ピット回数

先週末にスパ・フランコルシャン・サーキットで行われたベルギーGP予選では、フェラーリのシャルル・ルクレールが1人飛び抜けた速さを見せてポールポジションを獲得。予選3番手につけた現F1チャンピオンのハミルトンはルクレールにコンマ7秒以上もの大差をつけられてしまっていた。

■メルセデスがモンツァでフェラーリに勝つには劇的改善が必要

決勝では終盤にルクレールを追い上げて1秒以内の差で2位フィニッシュしたハミルトンだが、モンツァでもフェラーリが速いのは間違いないだろうと次のように語った。

「モンツァもフェラーリにとっては楽しい週末になりそうだね」

「予選では1周あたり1秒以上失うと思うし、モンツァはストレートばかりだ。だからその点に関しては僕とバルテリ(ボッタス)にできることはあまりないよ。その差を縮めるためのコーナーはあまりないしね」

「これからの数日で僕たちはストレートスピードを劇的に改善しなくてはならない。それが可能かどうか僕には分からないけれど、とにかくベストを尽くしていくよ」

■フェラーリのパワーは尋常ではないとヴォルフ

メルセデスF1チームのCEOを務めるトト・ヴォルフは母国オーストリアの『Kronen Zeitung(クローネン・ツァイトゥング)』に対し、スパ・フランコルシャン・サーキットのストレートでは強力なエンジンを持ち、空気抵抗が少ないフェラーリが1周あたり1.3秒に近いアドバンテージを得ていたと語り、次のように付け加えている。

「もう、いいとか悪いとかのレベルではないよ。フェラーリのパワーはもはや尋常ではないね」

■レースではチャンスもあるとボッタス

だが、2020年もハミルトンのチームメートを務めることが正式に発表されたボッタスはモンツァではメルセデスにもチャンスがあると考えている。

「昨年もモンツァではフェラーリが速かった。だけど、僕たちは彼らをかなり困難な状況に追い込むことができた。だから表彰台では僕たちに対してブーイングが行われたよ」

当時フェラーリに在籍していたキミ・ライコネン(現アルファロメオ)がポールポジションをとったものの、決勝ではハミルトンが逆転で優勝を飾り、ボッタス自身も3位表彰台にのぼったことに言及したボッタスは微笑みを浮かべながら次のように付け加えた。

「また同じことができるように頑張るよ」

■スパではサポート役に回っていたベッテル

実際のところ、先週末のスパ・フランコルシャンでもあと数周多ければハミルトンがルクレールをとらえていた可能性もあるレースだったのは事実だ。

そして、ルクレールがF1キャリア初優勝を手にできた理由のひとつは、2番グリッドからスタートしたチームメートのセバスチャン・ベッテルがその援護役に回ったことにあるのは確かだろう。

ルクレールほどのペースがなかったベッテルだが、自分がメルセデス勢の頭を押さえることでルクレールが勝利するに必要なマージンを作ることができていたのは事実だ。

ヴォルフも「彼らは勝利するために必要なことをやったんだ」と指摘したが、ベッテル本人も自分はルクレールを勝たせるためにサポート役に徹していたことを認め、次のように語っている。

「僕には少しスピードが足りないのは明らかだった。だから僕は今日サポート役に回ったんだ」

■勝てたのはベッテルのおかげだとルクレール

フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットも、今回の勝利はベッテルのサポートによるところが大きかったと次のように語った。

「以前も言ったが、今季はチームとしてポイントを稼ぐことが優先なんだ」

「シャルルは週末を通じて非常に速かったが、我々は自分たちを守る必要があった。セバスチャンは今日本当のチームプレイヤーであることを証明してみせたよ」

F1キャリア初優勝を遂げたルクレールも、今回の勝利はベッテルの協力あってのことだったと次のように語っている。

「セブ(ベッテルの愛称)がすごく助けてくれた。彼がいなければ、このレースで勝つのはかなり難しかっただろうね。だから彼に感謝しているよ」

■モンツァでは新エンジン投入を予定するフェラーリ

スパ・フランコルシャンで今季初の優勝を手にしたフェラーリだが、伝えられるところによれば母国レースとなる今週末のモンツァではさらに強力な新スペックエンジンを投入するものと見られている。

メルセデスやほかのライバルたちの中にはモンツァでそのフェラーリエンジンがトラブルを抱えることを期待している者もいるかもしれない。実際のところ、スパ・フランコルシャンでフェラーリの新エンジンを投入していたアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィだが、予選でそのエンジンが壊れてしまっていた。

ビノットはこの件に関して質問されると次のように答えた。

「月曜日(2日)にはマラネロ(フェラーリ本部)に壊れたエンジンが届くことになっているんだ。モンツァを迎える前に何がまずかったのかを調べられるのはよかったよ」

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