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【決勝レポート】アルボンがレッドブルでの初レースで見事な5位フィニッシュ!ルクレールはF1初優勝!/F1ベルギーGP

2019年09月02日(月)0:46 am

2019年F1第13戦ベルギーGPが9月1日(日)、スパ・フランコルシャン・サーキット(全長7.004km)で3日目を迎え、現地時間15時10分(日本時間22時10分)から行われた決勝でフェラーリのシャルル・ルクレールがF1キャリア初の優勝を手にした。

●【決勝結果】2019年F1第13戦ベルギーGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

■フェルスタッペンが消える波乱のスタート

44周で戦われるレースがスタートすると、ポールポジションスタートのルクレールがトップでターン1を駆け抜ける。いったんルイス・ハミルトン(メルセデス)に前に出られてしまった2番グリッドスタートのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)だが、ケメルストレートで追い抜き返し、再び2番手の位置に戻る。

ところがここでレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがオー・ルージュを抜けたところでコース左側のタイヤバリアにクラッシュ。ここでセーフティカーが導入される。

5番グリッドからスタートしたフェルスタッペンだったが、スタートで出遅れてしまい、ターン1でアルファロメオのキミ・ライコネンと接触。これによってダメージを受けたフェルスタッペンの左フロントサスペンションがオー・ルージュで完全に破壊されてしまったのがクラッシュの原因だった。

また、ルノー勢も接触事故に見舞われ、ニコ・ヒュルケンベルグが14番手、ダニエル・リカルドが17番手と大きく順位を下げてしまった。

■ホンダ勢が徐々に順位アップ

5周目にレースが再開されるとルクレールがペースを上げ、徐々に後続との差を開いていく。その一方でベッテルのペースはあまり上がらず、ハミルトンから追い上げられる展開となっていく。

10周目には13番グリッドからスタートしていたトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーがペースが上がらないケビン・マグヌッセン(ハース)をオーバーテイクして8番手に浮上。ポイント圏内での走行を続ける。ガスリーはその後14周目にピットインしてソフトタイヤからミディアムタイヤに交換し、17番手でコースに戻ると、その後他のドライバーのタイヤ交換などにより徐々に順位を上げていった。

■終始ベッテルよりも速かったルクレール

レースが16周目に入るところでベッテルがピットに戻り、ミディアムタイヤに交換。トップを走行していたルクレールも22周目にタイヤ交換を行うが、この時点でルクレールはベッテルの後ろでのコース復帰となってしまう。

23周目にハミルトン、24周目にバルテリ・ボッタス(メルセデス)もタイヤ交換を行い、この時点でベッテルがトップ、ルクレールが2番手、ハミルトン3番手、ボッタス4番手というオーダーとなる。

だが、ルクレールがベッテルとのギャップをどんどん縮めていき、フェラーリはベッテルに対しルクレールを前に出すよう指示。27周目にルクレールがベッテルの前に出て再びトップの位置に返り咲いた。

ベッテルは32周目にはハミルトンにもオーバーテイクを許すと、その2周後にピットに入りユーズドソフトタイヤに交換。ベッテルはこれでボッタスにも先行を許し、表彰台圏外の4番手に下がってしまう。

■終盤にフェルスタッペンばりのパフォーマンスを発揮したアルボン

一方、フェルスタッペンを失ったホンダ勢だが、ほとんどのドライバーがタイヤ交換義務を果たした時点でガスリーが9番手、ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)が10番手、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)が12番手と好位置につける。

規定数を超えるエンジンコンポーネント投入によるグリッド降格ペナルティーで17番グリッドからスタートしていたアルボンだが、このレースで始めてステアリングを握ったレッドブル2019年型車をうまく操り、レースが残り5周となった時点ではレーシングポイントのセルジオ・ペレスに次ぐ7番手に位置していた。

ところが、レースがファイナルラップに入ったところでポイント圏内を走行していたアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィがクラッシュ。さらに、5番手を走行していたマクラーレンのランド・ノリスのマシンがトラブルで失速するという事態が発生。

ペレスとの差をどんどん縮めたアルボンはそのファイナルラップでついにペレスをとらえて5番手に浮上する活躍を見せた。このとき、アルボンはペレスからコース外に押し出されるような形となり、芝生の上を走行しながらもペレスを追い抜いていた。この両者の走行に関してレース後に審議が行われることになった。

■ハミルトンの追い上げをかわしたルクレールがF1初勝利

レース終盤にハミルトンに追い上げられたルクレールだが、結局34戦目のF1レースで初のトップチェッカーを受けた。2位にハミルトン、3位にボッタスが入り、この3人が表彰台に上った。

フェルスタッペンを失ったレッドブル・ホンダだが、アルボンが見事な走りでフェラーリ勢、メルセデス勢に次ぐ5位を確保する見事な走りを見せた。また、トロロッソ・ホンダ勢も2台がトップ10フィニッシュを果たし、ホンダ勢3台がポイントを獲得した。

■決勝トップ10ドライバー(暫定)

優勝/シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2位/ルイス・ハミルトン(メルセデス)
3位/バルテリ・ボッタス(メルセデス)
4位/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
5位/アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
6位/セルジオ・ペレス(レーシングポイント・メルセデス)
7位/ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
8位/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
9位/ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
10位/ランス・ストロール(レーシングポイント・メルセデス)

次戦2019年F1第14戦イタリアGPは9月6日(金)の現地時間11時(日本時間18時)に開幕。決勝は9月8日(日)の現地時間15時10分(日本時間22時10分)にスタートする。

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