【FP1レポート】レッドブル・ホンダは3番手スタート！トロロッソ・ホンダはやや苦戦／F1ベルギーGP
2019年F1第13戦ベルギーGPが8月30日（金）、スパ・フランコルシャン・サーキット（全長7.004km）で開幕。現地時間11時（日本時間18時）から行われたフリー走行1回目でフェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップに立った。
●【FP1結果】2019年F1第13戦ベルギーGPフリー走行1回目、タイム差、周回数
夏休み明け最初の公式セッションが開始されると、各チームともにシステムチェックのためのインスタレーションラップを行い、入念にマシンのセッティングに取り組んでいく。
そうした中、今季すでに8勝をあげてドライバーズランキングトップに立っているルイス・ハミルトン（メルセデス）のマシンに走行開始早々にトラブルが発生。アクセルペダルに問題を抱えたハミルトンはタイムを刻むことなくピットへと戻っていく。
また、セッション開始から30分に近づいたところでランス・ストロールが駆るレーシングポイントF1マシンの右側のエンジンカウルが走行中に脱落するというトラブルも発生し、VSC（ヴァーチャル・セーフティカー）が導入されるという一幕もあった。
セッションが開始から40分を経過し、各ドライバーが最初の走行プログラムを終えた時点ではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップタイムを刻み、それにこのレースからレッドブルに昇格したアレクサンダー・アルボン、3番手に来季もメルセデス残留が発表されたバルテリ・ボッタス、4番手にフェラーリのシャルル・ルクレール、5番手に今季限りでルノーのシートを失うことが明らかとなったニコ・ヒュルケンベルグが続く展開となる。
セッションが後半に入ると、各ドライバーが新品のソフトタイヤに履き替えてのショートランを展開していく。そんな中、メルセデス勢だけはソフトタイヤを温存し、ミディアムタイヤでの走行を継続する。
さらに、ハミルトンのマシンに今度はテレメトリー関係のトラブルが発生し、またも走行時間を失う展開となるなど、メルセデスは後半戦初戦で理想的なスタートを切ることができない。
その一方でフェラーリ勢だけがショートランで1分44秒台に乗せる速さを発揮。ベッテルがトップに立ち、チームメートのシャルル・ルクレールが2番手で続いた。
フェラーリ同様ソフトタイヤで臨んだレッドブル・ホンダ勢はフェルスタッペンが3番手タイムを刻み、初めてレッドブルF1マシンのステアリングを握ったアルボンも4番手と、まずは及第点となる結果を残した。ただし、アルボンの乗るマシンには年間許容台数を超える新スペックエンジンが投入されることになっており、決勝は最後尾からのスタートとなることが決まっている。
ミディアムタイヤで臨んだメルセデス勢は結局ボッタスが5番手、ハミルトンが6番手でこのセッションを終えている。トップ3チーム以外ではレーシングポイントが7番手にランス・ストロール、9番手にセルジオ・ペレス（レーシングポイント）と2台がトップ10入りを達成。8番手はルノーのダニエル・リカルド、10番手はマクラーレンのカルロス・サインツだった。
トロロッソ・ホンダ勢は、ダニール・クビアトが17番手、アルボンと入れ替わりにこのレースからトロロッソに復帰したピエール・ガスリーは18番手と、スパ・フランコルシャンでの最初のセッションはやや出遅れた感じとなっている。
■フリー走行1回目トップ10ドライバー
トップ／セバスチャン・ベッテル（フェラーリ） 1:44.574
2番手／シャルル・ルクレール（フェラーリ） 1:44.788
3番手／マックス・フェルスタッペン（レッドブル・ホンダ） 1:45.507
4番手／アレクサンダー・アルボン（レッドブル・ホンダ） 1:45.584
5番手／バルテリ・ボッタス（メルセデス） 1:45.882
6番手／ルイス・ハミルトン（メルセデス） 1:45.973
7番手／ランス・ストロール（レーシングポイント・メルセデス） 1:46.198
8番手／ダニエル・リカルド（ルノー） 1:46.426
9番手／セルジオ・ペレス（レーシングポイント・メルセデス） 1:46.433
10番手／カルロス・サインツ（マクラーレン・ルノー） 1:46.557
F1ベルギーGPフリー走行2回目は、この後日本時間22時から始まる。
●【FP1ハイライト動画】F1ベルギーGPフリー走行1回目のハイライト動画
