2019年のインディ500を制したフランス人ドライバーのシモン・パジェノーが、チャンスがあればF1マシンをテストしてみたいと語った。
フォーミュラ・ルノーで本格的なレース活動を開始したパジェノーだが、ル・マン・シリーズやアメリカン・ル・マン・シリーズへの参戦を経て2012年からインディカーに本格参戦。
2015年にインディカーを代表する名門チームであるチーム・ペンスキーに移籍すると翌2016年には年間チャンピオンに輝いている。そして通算8回目となった今年のインディ500で優勝し、歴史にその名を留めることになった。
先週末にハンガロリンクで開催されたF1ハンガリーGPにルノーのゲストとして招かれたパジェノーは、決勝でチェッカーフラッグを振る役目を担っていた。
35歳のパジェノーは、このほど母国フランスのラジオ局『RMC』に次のように語った。
「僕はF1が大好きなんだ」
「僕は友人たちや何人かの人たちと会うためにハンガリーに行ったんだ。うれしいことにルノーが招待してくれたからね。楽しかったけれど、今のところ、僕は今後もインディカーを続けることになるよ」
だが、フランス出身のパジェノーはもちろんヨーロッパでのレースにも興味を示しており、再びル・マン24時間レースに挑戦する計画もしていると明かしている。そしてチャンスさえあればF1マシンのステアリングを握ってみたいと思うと次のように続けた。
「F1マシンでテストしてみたいと思っているよ。F1マシンがどういう感じなのかを試してみたいからね」
「そうできればいいだろうけれど、実現できるかどうかは別の話だよ。それに、ロジャー・ペンスキー(チーム・ペンスキーのオーナー)の許しも得ないとならないしね」
実際のところ、35歳という年齢を考えても、パジェノーがF1で走る姿を想像するのは難しいだろう。パジェノーも、自分がアメリカでレースキャリアを築いてきたことに後悔はしていないと次のように語っている。
「それが自分の進むべき道だったし、そこで僕は成功したよ」