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レッドブルのボスがガスリーに警鐘「問題はトップグループで戦えていないこと」

2019年08月06日(火)19:50 pm

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、ピエール・ガスリーは夏休みの間にシーズン前半をよく振り返り、シーズン後半の改善に結びつける必要があると語った。

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ガスリーよりも2歳若いチームメートのマックス・フェルスタッペンは、今季12レースを終えた時点で優勝2回、2位1回、3位2回と合計5回表彰台に上っており、ここまでに181ポイントを稼いでドライバーズランキング3番手につけている。

だが、ルノーへ移籍したダニエル・リカルドの後任として今年トロロッソから昇格したガスリーはまだ一度も表彰台に上ることができず、フェルスタッペンとの差が大きく開いてしまっている。

ガスリーはドライバーズランキングでは6番手に位置しており、一応トップ3チームのドライバーとして最低限のポジションにはつけている。だが、ここまでに獲得したのはフェルスタッペンの3分の1程度の63ポイントで、ランキング5番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)が稼いだ132ポイントの半分にも満たない状態となっている。

実際、ガスリーとランキング7番手のカルロス・サインツとの差はわずか5ポイントであり、ガスリーはトップ3に入るチームに所属していながら、中団グループで戦っている状態だ。

また、現在コンストラクターズランキングはトップのメルセデスが438ポイント、2番手のフェラーリが288ポイント、レッドブルは244ポイントで3番手に位置している。

仮にガスリーがルクレールには届かないとしてもここまでに100ポイント程度を稼ぎ出すことができていれば、今頃コンストラクターズタイトル争いでは少なくともフェラーリと互角の勝負が展開されていたはずだ。

第10戦イギリスGPではフリー走行では常にフェルスタッペンを上回るパフォーマンスを見せるなどして波に乗るかと思われたガスリーだったが、続く第11戦ドイツGPではトロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンに追突してダメージを負ってリタイア。第12戦ハンガリーGPでもマクラーレンのカルロス・サインツを抜きあぐねて6位で終わるなど、なかなか改善の兆しが見られない。

ホーナーは、現在の状況について次のように語った。

「コンストラクターズ選手権においてフェラーリと戦うためには競争力のあるクルマが2台あるということが必須なんだ」

「ガスリーの問題は、彼がまったくトップグループに加わることができていないということだ」

ホーナーは、ハンガリーGP決勝で中団チームとのバトルに終始していたガスリーについて次のように付け加えた。

「我々が戦う相手はザウバーやマクラーレンではなく、フェラーリとメルセデスであるべきだからね」

レッドブルでは、少なくとも今シーズンは最後までガスリーがレッドブルで走るとしている。だが、こうした状況を受け、シーズン後半にはガスリーがレッドブルのシートを失う可能性もありそうだとのうわさが再燃してきている。

レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコは少し前に、夏休みの間に2020年のドライバーラインアップをどうするか結論を出したいと語っていた。

その見通しについて質問されたマルコは『Motorsport-Magazine.com』に次のように語った。

「これから夏休みだし、その後どうなるかは様子を見よう」

ホーナーは、ガスリーにはこの夏休みの間に現在の状況をよく考える必要があると警鐘を鳴らしている。

「休みの間に、ピエールはシーズン前半の自分のパフォーマンスのことを考え、そこから何らかの結論を導き出す必要がある」

そう語ったホーナーは次のように付け加えた。

「我々は今シーズンが終わるまでは彼をチームに留めておくことを計画している。だが、私は本当に彼が我々のクルマでもっといい結果を出してくれるのを見たいと思っているよ」

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