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【予選レポート】レッドブル・ホンダのフェルスタッペン、コースレコードでキャリア初ポール獲得/F1ハンガリーGP

2019年08月03日(土)23:59 pm

2019年F1第12戦ハンガリーGPが8月3日(土)、ハンガロリンク(全長4.381km)で2日目を迎え、地時間15時(日本時間22時)から行われた予選でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがF1参戦93戦目にしてキャリア初のポールポジションを獲得した。

●【予選結果】2019年F1第12戦ハンガリーGPのQ1-Q2-Q3タイム、周回数

【予選Q1】ウィリアムズ惜しくもQ1突破ならず

18分間で行われたQ1では、トップ3チームのドライバーたちが順当にトップ6ポジションをキープしていく。ところが、2回目のアタックラップに入っていたフェラーリのシャルル・ルクレールが最終コーナーでコントロールを乱してスピン。リアからコース左のウォールにぶつかってしまう。

ルクレールはピットに戻り、メカニックたちがマシンのリアエンドのチェックを行うが、この時点ではQ2で走行できるのかどうか微妙な状況に思われた。

最初のアタックを終えた時点でノックアウトゾーンに位置していたトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトだが、最後のアタックでなんとか順位を上げてチームメートのアレクサンダー・アルボンともどもQ2進出を確定させた。

一方、ここまで予選最後尾が定位置となっていたウィリアムズだが、ルーキーのジョージ・ラッセルが最初のアタックを終えた時点で15番手につけ、今季初のQ1突破の期待が膨らむ。

そのラッセルはQ1最後のアタック合戦が始まると一時は12番手に浮上。初のQ2進出が実現かと思われたが、その後ライバルたちもタイムを縮め、結局16番手に下がってしまい惜しくもQ2進出はならなかった。

また、ルノーのダニエル・リカルドとレーシングポイントのセルジオ・ペレスが最後のアタックを開始する際に最終コーナー立ち上がりで両者のラインが重なる形となってしまい、両者ともにこれでリズムを崩したかQ1敗退が確定してしまった。

Q1でノックアウトされた16番手/から20番手/までのドライバーは以下の通り。
16番手/ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、17番手/セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、18番手/ダニエル・リカルド(ルノー)、19番手/ランス・ストロール(レーシングポイント)、20番手/ロバート・クビサ(ウィリアムズ)。

Q1でトップタイムを刻んだのはフェルスタッペンだった。

【予選Q2】トロロッソ・ホンダ勢はQ3に届かず

15分間で争われたQ2では、トップ3チーム勢がミディアムタイヤでセッションをスタート。心配されたルクレールも無事にコースにその姿を現した。

まずメルセデスのルイス・ハミルトンがこれまでのコースレコードを更新する1:15.548を刻んでトップに立つと、フェルスタッペンがわずか0.025秒遅れという僅差でそれに続いていく。

ミディアムタイヤで臨んだレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーはソフトタイヤで臨んだマクラーレン勢に上に出られたものの、9番手でQ3進出を確定。明日の決勝をミディアムタイヤでスタートする権利を確定させてQ3進出を決めた。

トップ3チーム以外ではマクラーレンのランド・ノリスとカルロス・サインツ、ハースのロマン・グロージャン、アルファロメオのキミ・ライコネンがQ3進出を確定。トロロッソ・ホンダ勢も懸命にアタックを行ったが、惜しくもQ3進出には手が届かなかった。

Q2でノックアウトされた11番手/から15番手/までのドライバーは以下の通り。
11番手/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、12番手/アレクサンダー・アルボン(トロロッソ)、13番手/ダニール・クビアト(トロロッソ)、14番手/アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、15番手/ケビン・マグヌッセン(ハース)。

【予選Q3】フェルスタッペンが僅差でキャリア初ポール

12分間で戦われたQ3では、メルセデス勢が先陣を切ってアタックに臨んでいく。フェルスタッペンはほかのドライバーたちの動きを見るようにトップチームのドライバーの中では最後にコースインする。

アタックが開始されるといつものようにメルセデス勢が強さを発揮。まずはハミルトンがトップタイムを刻むが、チームメートのバルテリ・ボッタスがそのタイムを100分の1秒削ってトップに立った。フェラーリ勢はメルセデス勢のタイムには届かない。

ところがここでフェルスタッペンがボッタスを0.178秒上回る1:14.958を叩きだし、最初のアタックを終えた時点で暫定ポールシッターの位置につけた。

このタイミングでサーキットの上空には厚い雲が増え、路面温度も下がり始める。

Q3の残り時間がわずかとなり、最後のアタックが開始されるとメルセデス勢がペースを上げ、フェルスタッペンの暫定ポールタイムを上回るペースでの走行を見せる。

しかし、フェルスタッペンも渾身の走りを見せ、0.018秒という僅差ながらボッタスを上回って自身初のポールポジション獲得を決めた。フェルスタッペンはハンガロリンクの新コースレコードとなる1:14.572をマークし、F1通算100人目のポールシッターとなった。

■予選トップ10ドライバー

ポールポジション/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:14.572
2番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:14.590
3番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:14.769
4番手/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:15.043
5番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:15.071
6番手/ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ) 1:15.450
7番手/ランド・ノリス(マクラーレン・ルノー) 1:15.800
8番手/カルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー) 1:15.852
9番手/ロマン・グロージャン(ハース・フェラーリ) 1:16.013
10番手/キミ・ライコネン(アルファロメオ・フェラーリ) 1:16.041

F1ハンガリーGP決勝は、明日の日本時間22時10分にスタートする。

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