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レッドブル首脳がガスリーとクビアトの交代を否定「今季中のドライバー変更はない」

2019年07月29日(月)18:33 pm

レッドブルのドライバー育成責任者として知られるヘルムート・マルコが、今季中にピエール・ガスリーとダニール・クビアトを入れ替えるのではないかとのうわさを改めて否定した。

●【決勝結果】2019年F1第11戦ドイツGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

ウエットコンディションにより大波乱の展開となった先週末のF1ドイツGPでトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが3位表彰台に上る活躍を見せた。

レッドブルのジュニアチームであるトロロッソのドライバーが表彰台に上ったのは2008年のF1イタリアGPでセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)が優勝して以来のことだ。

ホッケンハイムリンクで行われた今年のドイツGP決勝について質問されたロシア人ドライバーのクビアトは次のように答えた。

「ブラックコメディーのホラー映画みたいだったよ」

「ある時点では、もう自分のレースは終わったと思っていたんだ。ところが再び息を吹き返した。ものすごいジェットコースターだったよ」

そう語った25歳のクビアトは笑いながらこう付け加えた。

「まるで僕のキャリアのようにね」

だが、クビアトにとって先週末はまさにジェットコースターに乗っているかのような心地だったに違いない。

土曜日(27日)の夜にはガールフレンドのケリー・ピケが2人にとって初めての女の赤ちゃんを出産していたのだ。

レッドブルの育成ドライバーであったクビアトは2014年にトロロッソでF1デビューを飾ると、その翌年にはフェラーリに移籍したベッテルの後任としてトップチームのレッドブルに昇格するという順風満帆なF1キャリアを歩んでいた。

だが、2016年のロシアGP後にマックス・フェルスタッペンと入れ替えにトロロッソに降格されたクビアトは、2017年シーズン途中でレッドブルから契約を解除されてしまっていた。

2018年はフェラーリで開発ドライバーを務めていたクビアトだが、レッドブルの若手ドライバー不足も手伝って今年再びトロロッソからF1復帰を果たしていた。

「僕の人生においてここ数年はとてつもない時期だったよ。つらい時期もあったし、もう僕にとってF1は終わったかもしれないと考えていたし、ましてや表彰台に上ることなど二度とないだろうと思っていた」

「だけど、懸命に取り組み、絶対にあきらめさえしなければ、どんなことも可能なんだ」

その「どんなこと」の中にはトップチームであるレッドブルへの復帰も含まれるかもしれない。

ドイツGP決勝ではガスリーが同じホンダ勢の一員であるトロロッソのアレクサンダー・アルボンに追突してレースを終えるという失態を犯したこともあり、その可能性が一段と大きくなったと考えている者も少なくないようだ。

クビアトもそれを意識してか、ホッケンハイムで次のように付け加えた。

「ここに至るまでハードワークをこなしてきたし、こういうこと(表彰台)をコンスタントに狙えるような戦いをする準備が整っているというメッセージを送ることができればと思っているよ」

だがマルコは、今季中にレッドブルとトロロッソのドライバーを変更する計画はないと次のように語った。

「我々には現在のチームがある。そしてこのままの形で今シーズンを終えることになるよ」

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