【F1レース速報】ウェットスタートで大混乱！レース折り返しでホンダが1位と4位／F1ドイツGP
F1ドイツGPが行われるホッケンハイムリンクの上空を雨雲が覆っており、決勝レースは予想された通りウェットコンディションでのスタートとなった。
●【決勝レース結果】2019年F1第11戦ドイツGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
金曜日は猛暑、土曜日はその猛暑も少し落ち着き、日曜日は雨という3日間とも違うコンディションでF1ドイツGP決勝レースは行われることになった。ウェットレースは今シーズン初ということもあり、各チームはウェットタイヤのデータが不十分の中でのレースだ。
FIAは、セーフティカー先導による4周ものフォーメーションラップでコース状況の確認を行い、各ドライバーからは「レースできるよ」と何度も無線が入った。そして4周後、通常通りスタンディングスタートでレースが始まった。
■フェルスタッペン、出遅れる
そのスタートでトラクションがかからず大きく出遅れたのはレッドブル・ホンダの2台だった。母国グランプリのメルセデスが1-2体制を築き、5番手スタートのキミ・ライコネン（アルファロメオ）が3番手に浮上。2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン（レッドブル・ホンダ）は4番手で1コーナーを回った。
コース上は大混乱で、大きく順位が入れ替わった。最後尾20番グリッドからスタートした母国グランプリのセバスチャン・ベッテル（フェラーリ）は一気に12番手まで浮上した。
■クラッシュでセーフティカー導入
3周目、セルジオ・ペレス（レーシングポイント）がコース上でスピンし、ウォールにクラッシュ。これでセーフティカーが入り、各車は一斉にピットインしてウェットタイヤ（青）からインターミディエイトタイヤ（緑）にタイヤ交換。
しかし数台はコース上に残り、ここで判断が分かれたが、その後全車がインターミディエイトに交換。これ以上雨は降らないと判断した。
■ウェットか、ドライか
その後、路面状況は一気に改善し、コースの多くがドライコンディションへと変わっていくが、再び雨が降りだした。インターミディエイトタイヤはボロボロだが、ドライタイヤはギャンブルという状況で、22周目にケビン・マグヌッセン（ハース）がソフトタイヤ（赤）に交換。そのタイムが上がっているのを見た各チームは、続々とドライタイヤへ交換する。
多くのチームがソフトタイヤを選択したが、フェルスタッペンはミディアムタイヤ（黄色）へと変更。それを見てバルテリ・ボッタス（メルセデス）もミディアムタイヤへと変更したが、フェルスタッペンはコース上でスピン。無事コース上に留まったが「なんでソフトタイヤじゃないの？硬すぎるよ」と無線で訴えた。
その後、ランド・ノリス（マクラーレン）がコースオフしリタイアしたことで、バーチャルセーフティカーになった。ここで完璧なタイミングでドライタイヤ交換したのがシャルル・ルクレール（フェラーリ）とルイス・ハミルトン（メルセデス）。
しかし、ルクレールは直後にミスをしてコースアウトし、リタイアしてしまった。ルクレールは「＊＊＊＊！ノーーー！」と放送禁止用語を叫んでマシンを降りた。いい流れが来ていたと思われたが、悔しいリタイアとなった。
ルクレールのクラッシュでまたセーフティカーが導入されたが、またトップのハミルトンがピットイン。しかし直前に最終コーナーでコースオフし、クラッシュしてしまった。フロントノーズを壊したが、なんとかピットに戻ってこれたのはラッキーだ。
しかし、ノーズを用意していなかったメルセデスのピットは大混乱。時間はかかったがなんとかノーズ交換とインターミディエイトにタイヤ交換。そのダメージがどれほどかは分からない状況だ。
さらに、ハミルトンは規定ルート外からピットインをしたことで、5秒加算ペナルティを科せられた。
セーフティカー先導の中、レースは半分を消化した段階でのトップはフェルスタッペン、2位ニコ・ヒュルケンベルグ（ルノー）、3位ボッタス、そして4位にはアレクサンダー・アルボン（トロロッソ・ホンダ）という状況だ。
後半も目が離せないレースとなる。
●【F1レースハイライト動画】ホンダW表彰台！レッドブル優勝！トロロッソ3位！ 2位は19台抜きのフェラーリ／F1ドイツGP
●【決勝レポート】レッドブル・ホンダが2勝目！トロロッソ・ホンダも3位表彰台／F1ドイツGP
●【画像：F1ドイツGP】優勝したフェルスタッペンはまだ21歳、ホンダF1にとってセナ以来のヒーローとなるか？
●【F1ドイツGP】大波乱の雨のレースをホンダが制する！優勝レッドブル、3位トロロッソ！
