NEXT...F1開催スケジュール

ベッテル「今のフェラーリF1マシンには自信が持てない」

2019年07月26日(金)5:16 am

フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、今週末にホッケンハイムで開催されるF1第11戦ドイツGP(28日決勝)の優勝候補筆頭はやはりメルセデスだろうと語った。

ドイツ出身のベッテルにとってはホームレースとなるだけに、なんとか今季初勝利を目指したいところだろう。だが、フェラーリを率いるチーム代表のマッティア・ビノットはドイツGPには改良パーツを持ち込む計画はないとしており、フェラーリのパフォーマンスが大きく改善されることを期待するのは難しいようだ。

さらに、ベッテルにとって昨年のドイツGPにあまりいい思い出がないことも事実だ。昨年はホッケンハイムでポールポジションをとり、決勝でもトップを快走していたベッテルだが、まさかの単独クラッシュでリタイア。そのレースがベッテルとフェラーリが大きく失速してしまうきっかけとなったと言っても過言ではない。

「僕は自分自身に対してものすごく怒っていたよ。だけど、今はもう忘れたけれどね」

母国ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』にそう語ったベッテルは次のように続けた。

「実際のところ、もしそれを今日、グラベルにはまってしまい怒りにまかせてステアリングを叩いている自分を目にしていたら、笑うしかないだろうね」

「僕は大きな結果を伴う小さなミスを犯してしまったということさ」

ベッテルはさらに、今年もドイツでは自分たちに優勝のチャンスはないだろうと次のように続けた。

「絶対にないとは言えないし、僕もいつものように全力を尽くすつもりだよ。だけど、現実的に見れば、メルセデスが絶対に有利なのは確かさ」

「僕は現時点ではクルマのリアの感触がうまくつかめていない。そしてそれによって自信が持てなくなっているんだ」

元F1エンジニアのゲイリー・アンダーソンは、現在ベッテルが不調なのは今季のフェラーリF1マシンがベッテルにうまく合っていないためだと考えている。

「ベッテルがトップドライバーであることに疑う余地はないよ」

そう語った68歳のアンダーソンは次のように続けた。

「だが、彼には自分に合ったクルマが必要なんだ」

「今年のフェラーリはアンダーステアが強い傾向がある。その方が好みに合い、うまく扱えるドライバーもいる。だが、私はベッテルにとってはそうではないと思っている」

かつてジョーダンなどでF1マシンの設計に携わっていたアンダーソンはそう語ると、次のように付け加えた。

「フェラーリはベッテルを助ける必要がある。だが、それは難しいだろうね。私の印象では、問題はフロントウイングにありそうだ。そしてそれを変えるのは簡単なことではないからね」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック