メルセデスは今週末にホッケンハイムで開催されるF1第11戦ドイツGP(28日決勝)には冷却の問題を修復した改良マシンを持ち込むことになるようだ。
今季は開幕戦オーストラリアGPから第8戦フランスGPまで8連勝を達成していたメルセデスだが、レッドブルリンクで開催された第9戦オーストリアGPでついに土が付いてしまった。
そのレースでのメルセデスの敗因は、予想以上に高い気温となったことで冷却の問題を抱えてしまい、決勝では最後までエンジンを持たせるために攻めの走りができなかったことにあった。
そして、今週末のホッケンハイムもレッドブルリンクのときと同じようにかなり暑くなることが予想されている。
メルセデスF1チームを率いるエグゼクティブディレクターのトト・ヴォルフはドイツGPに向けて次のように語っている。
「オーストリアでは高温度への対応が極めて難しかった。だから用心深くあらねばならない」
だが、メルセデスでは自分たちの2019年型F1マシンが冷却の問題を抱えていることはすでに以前から認識しており、オーストリアGPを迎える前からその対策に取り組んでいたことも明らかとなっている。
そして、バルテリ・ボッタス(メルセデス)はホッケンハイムではついにその対策がとられたマシンが投入されることを示唆し、次のように語った。
「次に迎える暑いレースには冷却効率を高めるための改良パーツが投入されると聞いてうれしかったよ」
そしてレッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)も、メルセデスがホッケンハイムに新しいシャシーを持ち込むことになると聞いたと『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語った。
「彼らが苦しむのは暑いときだけだし、我々としてはホッケンハイムもそうなることを期待している」
「だが、私はメルセデスが新しい冷却システムを備えた新たなシャシーを持ち込むと聞いたよ」
伝えられるところによれば、そのメルセデスの新シャシーはすでに統括団体FIA(国際自動車連盟)によるクラッシュテストに合格したという。