「現時点ではまだ1000馬力の壁を超えたF1エンジンはない」
そう報じたのはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』だ。
2014年に導入されたPU(パワーユニット)と呼ばれる現行F1ハイブリッドエンジンだが、最近ではメルセデスやフェラーリのエンジンはすでに1000馬力以上の出力を実現しているのではないかとうわさされている。
だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』はこのほど、メルセデスのあるエンジニアが、自分たちのエンジンはまだ1000馬力には到達していないことを認めたと報じた。
その匿名エンジニアは、「フェラーリもまだ到達していない」と語り、次のように付け加えている。
「近いところには来ている。だが、来週には到達できるというような状況ではないよ」
現在F1エンジンを供給しているメーカーは、メルセデス、フェラーリ、ルノー、そしてホンダの4社だ。
2014年に現行PUが導入されて以来メルセデスが最強の名を欲しいままにしてきたが、今季はパワーに関してはフェラーリがそれを超えたとも言われている。
さらに、ホンダがこのあと投入を計画している2019年のスペック4エンジンは、最強メルセデスとほぼ互角の出力を実現するものになるとも報じられている。