レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、ピエール・ガスリーの本当の力はよく分かっていると語った。
今季トロロッソからレッドブルに昇格したフランス人ドライバーのピエール・ガスリーだが、ここまでのところは苦戦が続いており、すでにシート喪失も近いのではないかとのうわさがささやかれ続けている。
レッドブルリンクで行われた今季のF1第9戦オーストリアGPでも予選9番手と振るわなかったガスリーは、決勝も1周遅れの7位という結果に終わってしまった。
レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、ガスリーの現在のパフォーマンスは「受け入れられない」と語っており、これがさらにガスリーのシート喪失のうわさに拍車をかけた形となっている。
だが、ホーナーは、23歳のガスリーを信じているとオーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』に次のように語った。
「我々は彼がドライバーとしてどういうことができるのか分かっている。それは我々がここまでに目にしてきたもの以上だよ」
ホーナーは、自分よりも2歳年下のマックス・フェルスタッペンがオーストリアGPで優勝を飾ったことで、ガスリーはさらにプレッシャーを感じることになってしまったに違いないと次のように付け加えている。
「彼は頑張れば頑張るほど遅くなってしまうという状況に追い込まれてしまっていた」
現在、レッドブルに関しては昨シーズン限りでF1を引退したフェルナンド・アロンソの獲得を考えているかもしれないといううわさもある。実際のところ、マルコは昨年末にアロンソがレッドブルに接触してきていたと語っている。
だが、マクラーレン・ホンダ時代にアロンソがホンダに対して行った言動により、ホンダが再びアロンソと組むことをよしとはしないだろうと考えられている。
マルコもドイツの『motorsport-total.com』に対し、ホンダにとってアロンソは「絶対に一緒にやれない」ドライバーだと語っている。
そのマルコも、レッドブルとしてはなんとかガスリーが本来の力を発揮できるようサポートしていくつもりだと次のように語った。
「我々はガスリーの調子を上げようと努めているし、それが我々の使命だ」
「現在我々は多くのことを変えており、彼が必要とするものを提供するためにさまざまな対応をしているところだ。我々は最善の方法で彼をサポートしたいと思っているよ」