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ロマン・グロージャンにシート喪失の危機?

2019年07月08日(月)17:01 pm

かつてF3000やツーリングカー選手権で活躍したデンマーク出身レースドライバーのイェイソン・ワットは、ロマン・グロージャンがハースのシートを失うことになるのではないかと考えている。

49歳のワットは、母国デンマークの『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』に対し、同郷の後輩ドライバーであるケビン・マグヌッセンはハースでいい仕事をしていると評価したものの、そのチームメートであるグロージャンに関しては次のように語っている。

「彼が2020年も契約を延長できるとは思わないよ」

実際のところ、今季ここまでに行われた9レースでの予選ではグロージャンはマグヌッセンに対して2勝7敗と大きく負け越している。

ドライバーズポイントにおいても、マグヌッセンが開幕戦オーストラリアGPで6位、第5戦スペインGPで7位に入賞して14ポイントを稼いでいるのに対し、グロージャンはここまでに2度10位入賞を果たした2ポイントのみとなっている。

ハースがF1参戦を開始した2016年からずっと所属しているフランス国籍のグロージャンだが、確かに今季は今後のキャリアを左右する正念場のシーズンとなるかもしれない。

しかし、今季のハースF1マシンは、予選はともかく決勝ではまったくペースが上がらないという苦しい状況が続いているのも事実だ。

前戦第9戦オーストリアGPではマグヌッセンが今季最上位となる予選5番手となったものの、規定外ギアボックス交換によるグリッド降格で10番グリッドからスタートした決勝では順位を大きく下げて19位で終えてしまっている。

「ケビンはその週末には(予選で)最高の1周をやってみせた。だが、次の日(決勝)では何の見返りも得られなかった。ハースは危機的状況にあるよ」

そう語ったワットは次のように付け加えた。

「少なくとも予選はものすごくいい宣伝になったし、ヘルムート・マルコ博士(レッドブル/モータースポーツアドバイザー)を苛立たせたに違いないよ」

このワットのコメントは、今季エナジー飲料メーカーのリッチエナジーをタイトルスポンサーに迎えたハースが、世界に名だたるエナジー飲料メーカーであるレッドブルの1台を予選で上回ったことを指してのものだ。

だが、リッチエナジーはその鹿の角のようなロゴマークがイギリスの自転車メーカーのロゴを盗用したものだとの判決が下されたことから現在はハースF1マシンからもそのマークがはずされてしまっている。

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