マクラーレンのエンジニアリングディレクターを務めるパット・フライがウィリアムズに移籍することになるかもしれない。
1987年にベネトンに加入しF1の世界に足を踏み入れたフライは、その後1993年にマクラーレンに移籍し、2002年にはチーフエンジニアに昇進。そして2010年はフェラーリへ移籍し、2011年にはシャシー部門の責任者に就任していた。
だが、不振にあえぐフェラーリは2014年に組織改革を実施。そのシーズン限りでフェラーリを離脱したフライは2016年にマノーのコンサルタントに就任するが、結局チームはその年を最後に消滅してしまった。
その後フライは2018年9月にマクラーレンに復帰。だが、当初からフライはマクラーレンがトロロッソから引き抜いた新テクニカルディレクターのジェームズ・キーが着任するまでの“つなぎ役”であると言われていた。
だが、このほどいくつかのメディアが55歳のフライはすでに“ガーデニング休暇”に入っていると報じている。そしてフライは2020年にはほかのチームに移籍することになるだろうと考えられているようだ。
そのフライの行き先については、最近チーフテクニカルオフィサーのパディ・ロウ離脱を正式発表したウィリアムズの可能性が高いと見られている。
ウィリアムズのチーム副代表を務めるクレア・ウィリアムズは、F1オーストリアGPが開催された先週末のレッドブルリンクで次のように語っていた。
「私たちは現在の技術部門に満足しています。そして我々の体制にうまくフィットするであろう利用可能な選択肢に関しても検討しているところです」
「決定が下され、発表できる段階になり次第、お知らせすることになります」
マクラーレンは、現時点においてはフライの“ガーデニング休暇”の報道に関して沈黙を守っている。