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【動画:決勝レポート】ホンダPUがメルセデスとフェラーリに勝った!フェルスタッペンがスタート失敗から大逆転優勝/F1オーストリアGP

2019年07月01日(月)0:34 am

2019年F1第9戦オーストリアGPが6月30日(日)、レッドブルリンク(全長4.318km)で3日目を迎え、現地時間15時10分(日本時間22時10分)から行われた決勝でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝した。今季初、通算6勝目。

●【決勝レース結果】F1オーストリアGPのタイム差、周回数、ピット回数

■フェルスタッペンがスタートで失速

71周で行われるレースがスタートすると、ポールシッターのシャルル・ルクレール(フェラーリ)が順調にスタートする一方で、となりの2番グリッドスタートのフェルスタッペンはエンジンがアンチストールモードに入ったか出だしでつまずき一気に8番手にまで順位を落としてしまう。

すぐにチームメートのピエール・ガスリーをかわして7番手に浮上したフェルスタッペンだが、この時点では表彰台のチャンスすら逃したかと思われた。しかし、9周目にはキミ・ライコネン(アルファロメオ)をかわして6番手に上がったフェルスタッペンは9番グリッドからスタートから5番手に順位を上げていたフェラーリのセバスチャン・ベッテルを追いかけ始める。

■不運続きのベッテルにはピット作業ミスも

22周目には2番手を走行していたバルテリ・ボッタス(メルセデス)とベッテルがピットイン。だがここでフェラーリのピット作業にミスがあり、ベッテルは数秒をロスしてしまう。予選Q3をマシントラブルで走行できなかったベッテルにまたしても分が襲ってしまった形となった。

次のラップでトップ走行していたルクレールもピットイン。ボッタスやベッテル同様一番硬いハードタイヤに交換する。ここでルイス・ハミルトン(メルセデス)が暫定トップに立ち、フェルスタッペンが暫定2番手の位置を走行する。

■ハミルトンはノーズ交換で優勝争いから脱落

30周目を迎えたところでメルセデスのメカニックたちが交換用のフロントノーズを準備。その周を終えたところでピットインしたハミルトンはタイヤ交換に併せてフロントノーズも交換。ここでハミルトンは大きくタイムをロスしてしまった。

32周目にはフェルスタッペンもピットに入りハードタイヤに交換し、ハミルトンの前4番手でコース復帰を果たす。この時点で前を走るベッテルとのギャップは3.6秒ほどだ。一方4秒ほど後方にいるハミルトンはペースがあまり上がらない。

■フェルスタッペンのオーバーテイクショーが始まる

レースが40周を迎えるころにはベッテルとフェルスタッペンのギャップが2秒ちょっとにまで縮まってくる。母国オランダからやってきたファンの大歓声に後押しされるようにフェルスタッペンがファステストラップを刻みながらさらにペースを上げていく。

そして47周目を迎えたころについにベッテルとのギャップを1秒以内に縮めたフェルスタッペンがDRSを使ってベッテルに攻撃をしかけていく。そして50周目についにフェルスタッペンがベッテルをオーバーテイクし、3番手に浮上する。

フェルスタッペンにかわされたベッテルは次の周に2度目のピットインを行い、ここで一番柔らかいソフトタイヤに履き替えた。

勢いに乗るフェルスタッペンは56周目にボッタスをもオーバーテイクして2番手に浮上。次のターゲットはついに約5秒前を走行するトップのルクレールとなった。

■残り3周でついにフェルスタッペンがトップに

ルクレールも自己ベストを刻みながらフェルスタッペンとの間隔を保とうとするが、ルクレールよりも10周分ほど新しいタイヤのアドバンテージを生かしたフェルスタッペンが徐々にギャップを詰めていく。

そしてレースが残り5周ほどとなったところでついにフェルスタッペンがルクレールとのギャップをDRSが使用できる1秒以内に縮め、背後に迫っていく。コーナーではフェルスタッペンがルクレールに並びかけるものの、ルクレールも簡単にはトップの座を譲らない。

だが、レースが残り3周となったときターン3でフェルスタッペンがルクレールのインに入る。ここでドアを閉めようとしたルクレールの右のタイヤとフェルスタッペンのタイヤが接触。ルクレールはややコース外に押し出されるような形となり、ここでフェルスタッペンがトップに躍り出た。

フェルスタッペンはそのまま今季初、通算では6回目となるトップチェッカーを受けた。2015年にマクラーレンと組んでF1復帰したホンダにとっても13年ぶりの勝利となった。

ほかのホンダエンジン勢はレッドブルのガスリーが7位、トロロッソ勢は残念ながらポイントには手が届かず、アレクサンダー・アルボンが15位、ダニール・クビアトが17位でオーストリアGPを終えている。

レース後、フェルスタッペンとルクレールの接触に関して3時間を越える長い審議が行われていたが、「レーシング・インシデント」と判断され、正式に優勝が決まった。

■決勝トップ10ドライバー(正式)

優勝/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2位/シャルル・ルクレール(フェラーリ)
3位/バルテリ・ボッタス(メルセデス)
4位/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
5位/ルイス・ハミルトン(メルセデス)
6位/ランド・ノリス(マクラーレン・ルノー)
7位/ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)
8位/カルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー)
9位/キミ・ライコネン(アルファロメオ・フェラーリ)
10位/アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ・フェラーリ)

次戦2019年F1第10戦イギリスGPは7月12日(金)の現地時間10時(日本時間18時)に開幕。決勝は7月14日(日)の現地時間14時10分(日本時間22時10分)にスタートする。

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