今季初めてチームメートよりも前でレースをフィニッシュしたウィリアムズのロバート・クビサが、そのことに大きな意味はないと示唆した。
●【レース結果】F1フランスGP決勝のタイム差、周回数、ピット回数
大けがを乗り越えて今年9年ぶりにF1復帰を果たしたポーランド人ドライバーのクビサだが、開幕戦から第7戦カナダGPまで予選・決勝を通じてルーキーのチームメート、ジョージ・ラッセルに一度も勝つことができていなかった。
そのクビサは、先週末にポール・リカール・サーキットで行われたF1第8戦フランスGP予選でもラッセルにコンマ4秒以上の差をつけられて最下位に沈んでいた。
だが、フリー走行においてエンジンコンポーネントにトラブルを抱えた21歳のラッセルは年間規定数を超える新コンポーネントを投入したことでグリッド降格ペナルティーを受け、決勝を最後尾からスタートすることになった。
これにより決勝をラッセルの前からスタートしたクビサは、レース中には追いすがるラッセルとチームメートバトルを展開。そして、なんとかそのポジションを守り切り、今季8戦目にしてやっとラッセルの前でレースをフィニッシュすることに成功している。
レース後にラッセルと演じたバトルに対して訪ねられたクビサは『Eleven Sports(イレブン・スポーツ)』に次のように答えた。
「ジョージ・ラッセルとのバトル? どうってことはなかったよ」
「最下位から抜け出すための戦いなんてそれほどエキサイティングなものじゃないからね」
そう語った34歳のクビサは次のように付け加えた。
「まあまあのレースだったよ。あのクルマでできるだけのことはやれたからね」