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2021年以降のF1ルール正式決定は10月末まで延期 バジェットキャップなどは確定

2019年06月14日(金)18:13 pm

2021年から施行されるF1新ルールの正式決定が10月末まで延期された。だが、いくつかの項目に関してはこれまでに合意した内容を必ず守るとの紳士協定も結ばれたようだ。

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)、F1商業権者(オーナー)、そして各F1チームの3者間で結ばれている現在のコンコルド協定は2020年に満期を迎えることになる。

そのコンコルド協定にはF1の競技規則、技術規則、そして資金や収益分配などに関する規則が含まれるが、本来2021年から施行される新規則は今年の6月までに確定しなければならないことになっていた。

だが、これまで重要事項に関して当事者たちの温度差は大きく、FIAは状況打破に向けて13日(木)にパリで緊急会議を行っていた。

そして、そこで新規則の確定期限を10月末まで延長することが正式に決定したものだが、F1が発表した声明には次のように書かれている。

「もっと時間をかけ、改良を行い、さらなる話し合いを行うことによって最善の結果に導いていくことに合意した」

だが、この声明には書かれていないものの、もうひとつ全員で合意した事項があったようだ。

それはF1オーナーのリバティ・メディアが、これまでに合意された項目のうち特に小規模チームに利益をもたらすと考えられるものについては今後それを反故にしないことを約束する書類に全チームがサインすることを求めたのだという。

それには、1億7500万ドル(約189億4000万円)のバジェットキャップ、特定のパーツの標準化、新たなパルクフェルメルールとフリー走行時間、そして現行エンジン規格の継続などが含まれているという。

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によれば、もしも大規模チームがこの合意を守らないようなことがあれば、リバティ・メディアは10月末まで待つことなく「一方的」に2021年の新ルールを確定させることになるという。

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