F1第7戦カナダGP決勝レースがジル・ヴィルヌーブサーキットで行われ、ホンダF1が次のように振り返った。
●【決勝レース結果】F1カナダGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
■ホンダF1:決勝レースレポート
F1第7戦カナダGPは、厳しい戦いを強いられながらも、Honda PUを搭載する4台のマシンのうち、3台がポイントを獲得しました。
■レッドブル・ホンダの戦い
アストンマーティン・レッドブル・レーシングは、マックス・フェルスタッペンが予選で不運にもQ2敗退を喫したことから、2台で異なる戦略を採用。予選でQ3へ進出し5番手となったピエール・ガスリーが、Q2で使用したソフトタイヤでスタートする一方で、フェルスタッペンはハードタイヤを選択しました。
今日のジル・ヴィルヌーブ・サーキットは気温が高く、レース序盤でのソフトタイヤはあまり長く持たなかったため、ガスリーは7周目でピットインし、ハードタイヤに交換して残り63周を走りきる戦略に出ます。一方、ハードタイヤでスタートしたフェルスタッペンは、第1スティントを長くする戦略で、序盤にランド・ノリス(マクラーレン)をパスすると、他車のピットインによって順位を上げていきました。
フェルスタッペンは、48周目にピットへ入り、ミディアムタイヤに交換。7番手でレースへ復帰すると、新しいタイヤの強みを活かして前方のルノー勢2台を立て続けにオーバーテイクし、5位でフィニッシュしました。
ガスリーは、タイヤ交換後に前を走るマシンに接近しながらも、前車の排気などが混ざる高温の空気を受けることによるブレーキの加熱や吸気温度の上昇に苦しみ、ペースが上がらないライバルを抜けない展開が続きます。その後も最後までタイヤを持たせるための走りを強いられましたが、8位でチェッカーを受けて3ポイントを獲得しました。
■トロロッソ・ホンダの戦い
レッドブル・トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、レース残り4周のターン1で、前方のカルロス・サインツ(マクラーレン)を見事なオーバーテイクで交わし、10位にポジションを上げてチームにポイントをもたらしました。ミディアムタイヤでスタートしたクビアトでしたが、12周目にハードタイヤへ交換。そこから安定したペースを刻み、入賞を果たしました。
チームメートのアレクサンダー・アルボンは、スタート直後のターン1で2台に挟まれる形となってフロントウイングを破損。ピットストップせざるを得ずに大きくポジションを落とし、その後挽回を目指して走り続けましたが、残り11周を残す時点でリタイアとなりました。
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