フェルナンド・アロンソが、次にインディ500に挑戦する際にはマクラーレン以外のチームと組むことになるだろうと示唆した。
インディカーの名門チームであるアンドレッティ・オートスポーツからマシン提供を受けてインディ500に初挑戦した2017年には予選5番手となり、決勝でもずっとトップ集団に位置する活躍を見せたアロンソ。しかし、マクラーレン単独チームで臨んだ今年のインディ500はなんと予選不通過という結果に終わってしまった。
アロンソは世界3大自動車レースと称されるF1モナコGP、ル・マン24時間レース、インディ500全てを制する“3冠”達成を目標に掲げているが、残されているのはインディ500のみとなっている。
今年の7月末に38回目の誕生日を迎えるアロンソにとって、来年またインディ500に挑戦する際には競争力のあるマシンを手にすることが絶対条件となる。
■次回は戦闘力のあるところを選択したい
アロンソはドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』に対し、次のインディ500挑戦について次のように語った。
「どういう選択肢があるのか、見ていく必要がある」
「もしまたインディをやるとしたら、可能性を検討し、最も競争力があるところを選択することになるだろうね」
■インディカーにフル参戦することはない
マクラーレンでは、2020年からインディカー・シリーズにフル参戦する計画も進めていたが、事実上その計画は頓挫した状態となっているようだ。
アロンソ自身もインディカーにフル参戦する可能性はないと示唆し、次のように語っている。
「もし僕がインディをやるとしたら、あのレース(インディ500)だけさ」
「シーズン全てのレースに出て、そのための準備をするとすれば、非常に大きな専念を強いられることになるからね」
■「できればアロンソと一緒にやりたいが・・・」とブラウン
一方、マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンも、今後アロンソが別のチームからインディ500に挑戦することになる可能性を示唆している。
「我々は再び挑戦したいと思っているし、できればフェルナンドとやりたいよ」
「フェルナンドは500で勝利することを望んでいる。そして、ほかに素晴らしいチームがあることは確かだ。我々の話し合いをベースにすれば、フェルナンドはマクラーレンで勝つことを望んでいると言っておこう」
■今季のF1チームはまとまってきている
一方、ブラウンはカルロス・サインツとランド・ノリスというドライバーラインアップで臨んでいる今季のマクラーレンF1チームの状況には満足しているようだ。
「ドライバーたちは素晴らしい仕事をしているし、今ではピットストップも速くなった。チームがまとまりつつあるのを感じることができている」
「今ではアンドレアス・ザイドル(チーム代表)もいるし、ジェームズ・キー(テクニカルディレクター)も我々に加わった。言ってみれば、フィールドに最適なプレイヤーたちをそろえることができたと感じているんだ」
そう語ったブラウンは次のように付け加えた。
「これからの我々に必要なのは懸命に取り組み、実行していくことだけさ」