元F1チーム代表のフラビオ・ブリアトーレが、先週末に行われたF1モナコGPでフェラーリが犯したミスを厳しく批判した。
今季セバスチャン・ベッテルのチームメートとなったシャルル・ルクレールは、予選前最後の練習セッションであるフリー走行3回目でトップタイムを刻み、母国モナコで行われたホームレースでの予選に向けて着実に調子を上げてきていた。
ところが、予選Q1でルクレールが最初のアタックを終えてピットに戻った際、フェラーリの戦略担当者はそのタイムでQ2進出が可能だと判断。タイヤを温存するためにルクレールを2回目のアタックに送りだそうとはしなかった。
しかし、ドライバーたちが周回を重ねるごとに路面コンディションが改善されていき、誰もがどんどんタイムを短縮。結局ルクレールは16番手に順位を下げてしまい、母国ファンの目の前で屈辱的なQ1敗退を喫してしまった。
これに関しては、フェラーリのCEOを務めるルイス・カミレリが、それはチームのミスだったと認め、ルクレールに謝罪している。
だが、かつてベネトンとルノーでチーム代表を務めていたことがあるブリアトーレは、フェラーリが犯した今回のミスはあまりにも初歩的なものであり、何ら言い訳はできないものだと主張している。
「私の息子でさえそんなミスを犯すとは思えないよ」
9歳となる自分の息子に言及しながらそう語ったブリアトーレは次のように続けた。
「モナコのサーキットが1秒ごとに速くなるのは誰でも知っていることだからね」
さらに、4月に69歳となったイタリア出身のブリアトーレは、現在の状況は「毎度のことだ」と語り、次のように付け加えている。
「フェラーリがミスを犯し、メルセデスがそれをうまく利用しているんだ」