セルジオ・ペレス(レーシングポイント)が、先週末に行われたF1モナコGP決勝であわや2人のコースマーシャルをはねそうになっていたことが明らかとなった。
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モンテカルロ市街地サーキットで行われた今年のモナコGP決勝では途中でセーフティカーが導入される一幕があったが、ペレスの乗るマシンに備え付けられたオンボードカメラの映像には、突然マシンの前にコースを横切ろうとした2人のマーシャルの姿がとらえられていたという。
そのとき、ペレスは無線を通じて次のように叫んでいた。
「あのマーシャルたちは一体どうしたっていうんだ? もう少しで彼らを殺すところだったよ」
レース後、ペレスはそのときの模様を次のように語った。
「あれは本当に危なかったよ。彼らが走って横切ろうとしていたところに僕がピットから出ていったんだ。僕はブレーキをかけなくてはならなかったし、彼らをよけることができたのは彼らにとってすごく幸運だったよ」
折しも、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)はちょうどモナコでマーシャルたちの労をねぎらうための“ボランティア・ウィークエンド”という催しを行っていた。
これに関し、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはモナコGP開幕の前日水曜日(22日)に次のように語っていた。
「このスポーツにすごく情熱を持ち、僕たちと同じように命の危険を冒すことさえいとわない多くの人たちがいることは素晴らしいことだよ」
「みんなで素晴らしくて安全な週末を過ごせるよう祈っている」
今回起きたマーシャルたちとのニアミスに関してFIAにも報告を入れるつもりだと語ったペレスは、次のように付け加えた。
「彼ら(モナコのマーシャル)はいつもすごく優秀なんだ。最終的にはマーシャルやドライバーの安全が最も重要であることは間違いないよ」