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【予選レポート】ホンダ勢4台がトップ10グリッドを確保/F1モナコGP

2019年05月25日(土)23:52 pm

モンテカルロ市街地サーキット(全長3.337km)で5月25日(土)現地時間15時(日本時間22時)から行われた2019年F1第6戦モナコGP予選でメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。今季2回目、通算85回目。

●【予選結果】2019年F1第6戦モナコGP 予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

【予選Q1】フェラーリに痛い判断ミス

18分間で行われたQ1では、序盤は有力チームのドライバーたちが順当に好タイムを刻んでいく。だが、フリー走行3回目序盤にクラッシュして十分な走行ができなかったフェラーリのセバスチャン・ベッテルは最初のアタックでは15番手にとどまる。

その後10番手にまで順位を改善したベッテルだが、Q1最後のアタック合戦が始まると路面の改善もあってかどんどんほかのドライバーがタイムを縮め、ずるずると順位が下がっていく。しかも、ベッテルはQ1の残り時間が4分を切ったところでミスを犯して左リアタイヤをバリアにこすって大きくタイムロスしてしまう。

そのラップをあきらめてピットに戻ったベッテルだが、その後どんどん順位が下がり、残り時間が2分を切った時点でついにノックアウトゾーンの16番手に下がってしまう。

Q1終了のチェッカーフラッグが振られるわずか前にスタートラインを横切ったベッテルは懸命のアタックを行い、ここでトップタイムをマークしてノックアウトを免れた。

ところが、Q1突破に十分なタイムを刻んだと考えて最後のアタックを行わなかったフェラーリのシャルル・ルクレールがそのベッテルに押し出される形で16番手に下がり、ここでまさかのQ1敗退が確定するという波乱が起きてしまった。

地元モナコ出身のルクレールにはもう一度アタックする時間が残されていただけに、フェラーリにとっては痛い判断ミスとなってしまった。

Q1ではベッテルがトップタイムを刻み、メルセデスのハミルトン、バルテリ・ボッタス、そして4番手にレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続いた。そしてホンダエンジン勢は4台すべてがQ2進出を決めている。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)、17番手セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、18番手ランス・ストロール(レーシングポイント)、19番手ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、20番手ロバート・クビサ(ウィリアムズ)。

【予選Q2】ホンダ勢が今季初の4台Q3進出

15分間で争われたQ2では、最初のアタックが終わった時点でフェルスタッペンが3番手、ダニール・クビアト(トロロッソ)が4番手、ピエール・ガスリー(レッドブル)が7番手、アレクサンダー・アルボン(トロロッソ)が10番手と、ホンダ勢がここでもすべてトップ10の位置をキープ。

2回目のアタックが開始されると、ここでフェルスタッペンが速さを見せてトップタイムを刻む。クビアトは5番手、ガスリーが6番手とQ3進出をほぼ手中に収めるが、10番手につけていたアルボンは11番手に下がってしまう。

しかし、アルボンは最後のアタックで6番手タイムをマーク。今季初めてのQ3進出を決めた。

メルセデス勢、フェラーリのベッテルはフェルスタッペンのタイムに届かず、メルセデスがQ1、Q2ともにトップに立てないという少々意外な結果となるとともに、フェルスタッペンのF1キャリア初ポール獲得の期待が膨らんだ。

4台ともにQ3進出を決めたホンダ勢だったが、ハースのロマン・グロージャンに対して走行妨害を行った疑いがあるとして、ガスリーがセッション後に審議対象となることがアナウンスされた。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、12番手ランド・ノリス(マクラーレン)、13番手ロマン・グロージャン(ハース)、14番手キミ・ライコネン(アルファロメオ)、15番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)。

【予選Q3】やはり強かったハミルトン

12分間で行われるQ3がスタートすると、やはりメルセデス勢が底力を見せてくる。最初のアタックでボッタスがコースレコードとなる1分10秒252をマークして暫定ポールシッターの位置を確保。ハミルトンはコンマ2秒ボッタスに届かず2番手、3番手にフェルスタッペン、4番手にベッテルが続いた。

1回のチャンスにかけてまだアタックを行っていなかったルノーのダニエル・リカルドを先頭にQ3最後のアタックが開始されると、ここでハミルトンが本領発揮。ボッタスの暫定ポールタイムを0.086秒上回るコースレコードタイムを叩き出して自身2回目となるモナコでのポールポジション獲得を決めた。

ボッタスは2回目のアタックでは自己ベスト更新ならず2番手、フェルスタッペンが今季予選最上位となる3番手で続いた。

フェルスタッペン以外のホンダ勢は、ガスリーが5番手、クビアトが8番手、アルボンが10番手で予選を終え、コース上での追い抜きがほとんど不可能に近いモナコでポイント圏内からレースをスタートすることになった。

■予選トップ10ドライバー

ポールポジション/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:10.166
2番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:10.252
3番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:10.641
4番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:10.947
5番手/ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ) 1:11.041
6番手/ケビン・マグヌッセン(ハース・フェラーリ) 1:11.109
7番手/ダニエル・リカルド(ルノー) 1:11.218
8番手/ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ) 1:11.271
9番手/カルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー) 1:11.417
10番手/アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ) 1:11.653

F1モナコGP決勝は、明日の日本時間22時10分にスタートする。

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