バルセロナ-カタルーニャ・サーキットの責任者を務めるホアン・フォンセレが、自分たちが2020年のF1スペインGPを開催する可能性は「90パーセント」だと語った。
実際のところ、今年でF1開催契約が切れたバルセロナが来年のF1カレンダーから抜け落ちるのはほぼ確実だと考えられている。
F1オーナーのリバティ・メディアは2020年にザントフォールト・サーキットでF1オランダGPを開催することを決定しているが、F1最高責任者のポジションにあるチェイス・キャリーはその開催時期は「モナコの前」だと語っている。つまり、オランダGPがスペインGPにとって変わることを示唆したわけだ。
だが、フォンセレはそのことでバルセロナでのスペインGP消滅が確定したわけではないとフランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。
「バルセロナとザントフォールトの運命を関連づけてはならないよ」
「フランスGPを復活させるために6月に日程を組む必要があったときも解決策が見いだされたじゃないか」
しかし、伝えられるところによれば、リバティ・メディアは2020年も年間レース数を今年と同じ21レースとするために、オランダGPと新たにスタートするベトナムGPをカレンダーに加えるためにスペインGPとメキシコGPをカレンダーからはずすことをすでに決めているようだ。
スペインGPにとっての痛手は2018年シーズンを最後に地元の英雄であるフェルナンド・アロンソがF1を引退してしまったことだろう。それによってスペインのF1人気が一気に下降線を描いているのは事実のようだ。
だが、フォンセレは、スペインでのF1人気が下がったのはそのことだけが原因ではないと主張している。
「F1が有料チャンネルに動いたことでも観客減少につながっているし、サーキットでどういう結果になるのかもあまりにも予想しやすい状況だからね」
「それと同じ期間に、我々のグランドスタンドの観客は14万2000人から9万人になってしまったよ」
そう語ったフォンセレは次のように付け加えた。
「だが、個人的には、私には自信がある。我々が新たな契約を結ぶことができる可能性は90パーセントだと見ているよ」