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ハミルトンも認める「メルセデス独走の弊害」

2019年05月14日(火)18:47 pm

ここまでメルセデスのワンサイドゲームとなっている今年のF1だが、それがテレビ放送にも大きな影響を及ぼしているようだ。

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■メルセデスの母国ドイツでテレビ視聴者数が大幅に減少

現在、メルセデスF1チームが開幕以来5戦連続で1-2フィニッシュを飾るという圧倒的な強さを示している。ところが、そのメルセデスの母国であるドイツのテレビ局『RTL』によれば、同社が行っているF1無料放送のF1スペインGP視聴者数は昨年に比べて100万人も減少してしまったという。

『RTL』のスポークスマンは『Bild(ビルト)』に次のように語った。

「メルセデスには敬意を表すべきだが、面白みに欠ける現在の状況により世界中の多くのファンがつまらなく感じているようだ」

「それが視聴者の関心に影響を及ぼしたのは当然の結果だよ」

■今のF1は“楽しくない”とハミルトン

先週末にバルセロナで行われたスペインGPで今季3勝目をあげて再びドライバーズランキングトップに返り咲いたルイス・ハミルトンは、今のF1を面白くないものにしている原因はメルセデスの独走だけではなく、もっと深いところにその根があるのだと次のように語っている。

「正直な話、F1カーを運転するのはそれほど難しくないんだ。今では18歳の若者がやってきても何も問題を抱えることがない。その点は2021年に向けて検討すべきだね」

ハミルトンはさらに、メルセデスだけが飛び抜けた存在であり、フェラーリやレッドブルと激しく争うことのない今の状況は個人的にも「楽しくはない」と認め、次のように続けた。

「そういう争いがないのは、面白みにすごく欠けるのは間違いないし、本来F1があるべき姿ではないよ」

「だけど、それは僕たちが悪いんじゃないし、僕たちのチームメンバーがこの仕事において優れているということなんだ」

■メルセデスは総合力でリード

ハミルトンは、現時点におけるライバルたちの状況について次のように付け加えている。

「レッドブルはエンジンが改善されたけれど、彼らのクルマはいつもほどにはよくないみたいだ。そして、フェラーリにはエンジンパワーがあるけれど、ほかのエリアで問題を抱えているね」

■まだシーズンは長いとレッドブルのボス

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーも今年のタイトルの行方はもう大方決まったようなものだとの見方を否定することはなかった。

「確かに、メルセデスのための選手権になりそうだね」

そう語ったホーナーだが、次のように付け加えることを忘れなかった。

「だけど、変わらないものなどないよ。今年もまだ先が長いからね」

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