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【フェラーリ】2019年型F1マシンの設計コンセプトに問題?

2019年05月14日(火)16:56 pm

フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットが、2019年型フェラーリF1マシンには設計コンセプト自体に問題がある可能性を示唆した。

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フェラーリは先週末に行われたスペインGPで新スペックICE(内燃エンジン)を投入したが、これは本来今季の第7戦カナダGP(6月9日決勝)での投入が計画されていたものだ。フェラーリが2レース前倒しで新スペックエンジンを使用する決断を行ったのは、ヨーロッパラウンド初戦となるスペインでメルセデスに対する劣勢を挽回したかったためだ。

ところが、スペインGPの舞台となったバルセロナ-カタルーニャ・サーキットでは逆にメルセデスとのギャップがさらに開くという展開となってしまった。そればかりではない。フェラーリは決勝ではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンにも先行を許し、表彰台にすら上ることができずに終わってしまった。

今季開幕から5戦連続での1-2フィニッシュを達成したメルセデスがすでに今季のタイトルに王手をかけたも同然だとの声も聞かれるようになっているが、メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)は、それは少し早計に過ぎると次のように語っている。

「もしフェラーリがモナコ(第6戦/26日決勝)でいいパフォーマンスを見せれば、誰もがすぐに我々の支配は終わったと言うようになるだろう」

しかし、セバスチャン・ベッテルはモナコGPの舞台となるモンテカルロ市街地サーキットでもフェラーリがメルセデスに勝つのは難しいだろうと次のように語った。

「僕たちは低速コーナーでタイムを失っているし、モナコはほとんど全てが低速コーナーで構成されているからね」

だが、マウリツィオ・アリバベーネに代わって今季からフェラーリのチーム代表を務めているビノットは、もしモナコでまたもメルセデスに敗れるようなことになっても、決して自分たちはあきらめないと主張している。

「我々は絶対にあきらめないよ」

「我々は困難だったこの週末から多くを学ぶことができた」

そう語ったビノットは、メルセデスとレッドブル・ホンダに敗れはしたものの、フェラーリがスペインで投入した新エンジンや改良パーツはどれもうまく機能していたと次のように付け加えた。

「ストレートでは我々には十分な速さがあった。だが、そのほかのエリアでは弱かった。その原因を理解し、修正できるかどうかは我々次第だ」

しかし、ビノットもその“弱点”の正体を突き止めるにはまだ至っていないようだ。

「バランスの問題であり、ダウンフォースの問題でもある。さらに、コンセプトそのものに問題があるのかもしれない。まだ明確な答えは得ていないんだ」

ビノットが示唆した“コンセプト”とは今季フェラーリが導入したフロントウイングを指すものだと考えられている。実際のところ、プレシーズンテストではフェラーリとアルファロメオが導入した今季仕様のフロントウイングが効果を発揮していた。

ところが、先週末のスペインGPではフェラーリばかりでなくアルファロメオもシーズン序盤の勢いが完全に無くなってしまっていた。

しかし、ビノットは仮にフェラーリ2019年型車の設計コンセプトに問題があることがはっきりしたとしても、「最悪の状況に陥るとは思わない」と付け加えている。

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