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【タイヤ戦略】上位5台が4種類の異なるタイヤ戦略/F1スペインGP

2019年05月14日(火)11:18 am

F1第5戦スペインGP決勝レースがバルセロナ-カタロニア・サーキットで行われ、F1公式タイヤのピレリが次のように振り返った。

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■ピレリ:レースレポート

ルイス・ハミルトンが優勝し、メルセデスによるワンツーフィニッシュ記録は、開幕以来5戦連続へと更新されました。

レースは、1ストップと2ストップが入り混じる様相を呈していましたが、後半のセーフティーカー導入が影響を及ぼし、上位勢は「フリー」ピットストップの機会を得ました。

■キーポイント
• 1名を除くドライバーが2ストッパーとなりましたが、その大半はセーフティーカー導入後に2回目のピットストップを行いました。また、トップ5が4種類の異なる戦略を実行しました。

• 最初に2ストッパーを明確に意思表示したドライバーは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンでした。フェルスタッペンの直前にピットストップを行なったフェラーリのセバスチャン・ベッテルは、スタート直後の第1コーナーでの争いでフラットスポットを生成してしまったことから、戦略への妥協を余儀なくされていました。
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、セーフティーカー導入中に2回目のピットストップを行いました。これら3名のドライバーは、それぞれ異なる戦略を実行しました。

• ハミルトンは、トップの座を譲ることなく1回目のピットストップを行なっていましたが、セーフティーカー導入によって、トップを維持したまま2回目のピットストップも可能となりました。数名のドライバーが、ハミルトンに続いて、長いセーフティーカー導入周回中にピットストップを行いました。

• ルノーのニコ・ヒュルケンベルグは1ストップ戦略を採りました。ピットレーンからミディアムタイヤでスタートしたヒュルケンベルグは、ソフトタイヤへ交換後13位でフィニッシュしました。

• 変動が大きかった前日までの気候を受け、決勝時は、路面温度が40°Cを超える温暖なコンディションとなりました。

■各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード(C1):フェラーリのシャルル・ルクレール、ルノーのダニエル・リカルド、アルファロメオのキミ・ライコネンとアントニオ・ジョヴィナッツィの4名のドライバーのみが、ハードを使用しました。ハードは、1ストップ戦略にとって鍵となる要素でしたが、セーフティーカーによって1ストップ戦略は機能しなくなりました。

• ミディアム(C2):ミディアムは、セーフティーカーの導入がなければファイナルスティントになった可能性もある第2スティントでの主流となりました。ミディアムでの長いスティントも見られましたが、予測された通りの摩耗状況を示した例も見られました。

• ソフト(C3):ソフトは、レースを通して積極的に使用されました。中でも、セーフティーカー導入後のファイナルスティントにおいて、ハミルトンがソフトでファステストラップを記録しました。

■ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント

「レース終盤のセーフティーカー導入が、タイヤ戦略に関して重要なポイントとなりました。結果的に、大半のドライバーが2ストッパーとなり、ギャップがリセットされてフィニッシュまでのスプリントレースとなりました。

スタート直後から、3種類のコンパウンドが機能する多様な1ストップと2ストップ戦略が期待されました。タイヤへの負荷が大きいこのサーキットで、ある程度の摩耗がソフトとミディアムに見られたことから、1ストップには少し厳しかったかもしれません。

我々は、火曜日と水曜日に行われるインシーズンテストのためにバスセロナに留まり、フェラーリとレーシングポイントが供給するマシンを使用して、2020年向けのプロトタイプタイヤをテストする予定です」
F1第5戦スペインGP

F1第5戦スペインGP

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