2019年F1第5戦スペインGPが5月10日(金)、バルセロナ-カタルーニャ・サーキット(1周4.655km)で開幕。現地時間11時(日本時間18時)から行われたフリー走行1回目でメルセデスのバルテリ・ボッタスがトップに立った。
●【FP1結果】2019年F1第5戦スペインGPフリー走行1回目のタイム差、周回数
90分のセッションが開始されると各ドライバーがまずはシステムチェックのためのインスタレーションラップを行い、その後ピットで本格的走行プログラムを開始するための準備を進めていく。
そんな中、前戦アゼルバイジャンGP決勝をリタイアで終えたレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーはここに持ち込まれたドライタイヤの中で一番硬いハードタイヤで最初から積極的に周回を重ねていく。
その後、ほかのドライバーたちが一番柔らかいソフトタイヤや中間に位置するミディアムタイヤで徐々に走行を開始。順位表の名前も次々に入れ替わり始める。
セッション開始から30分ほどが経過しようとするところでソフトタイヤをはいたフェラーリが速さを見せ、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールが1-2体制を築いていく。3番手には同じくソフトタイヤをはいたルノーのダニエル・リカルドが食い込み、それにミディアムタイヤのボッタス、同じくミディアムタイヤのロマン・グロージャン(ハース)が4番手5番手で続く展開となった。
ガスリー同様一番硬いハードタイヤで走行したレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは6番手でセッション最初の走行プログラムを終えた。
セッションが後半に入るとほとんどのドライバーが一番柔らかいソフトタイヤでのショートランプログラムを開始する。すると、前戦アゼルバイジャンGPで今季2勝目をあげて波に乗るボッタスがフェラーリ勢を上回るトップタイムをマーク。しかし、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は4番手にとどまった。
一方、ソフトタイヤを温存するためにミディアムタイヤで走行に臨んだレッドブル・ホンダ勢だが、ガスリーは8番手タイムでトップ10入りを果たしたものの、フェルスタッペンにはオイル漏れのトラブルが発生。結局フェルスタッペンはセッション終盤には走行することができず、12番手にとどまった。
セッションの残り時間がほとんど無くなったとき、レーシングポイントのランス・ストロールがターン9でクラッシュ。ドライバーにけがはなかったものの、ここで赤旗が振られ、そのままセッション終了となった。
伝えられるところによれば、トップタイムを刻んだボッタスのマシンにも油圧系のトラブルが発生。フェルスタッペン同様終盤に走行することができない状態となってしまった。
トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは9番手でトップ10入りを達成。チームメートのアレクサンダー・アルボンは15番手でバルセロナでの最初のセッションを終えている。
■フリー走行1回目トップ10ドライバー
トップ/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:17.951
2番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:18.066
3番手/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:18.172
4番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:18.575
5番手/ロマン・グロージャン(ハース・フェラーリ) 1:18.943
6番手/カルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー) 1:19.155
7番手/ケビン・マグヌッセン(ハース・フェラーリ) 1:19.180
8番手/ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ) 1:19.285
9番手/ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ) 1:19.364
10番手/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 1:18.450
F1スペインGPフリー走行2回目は、このあと日本時間22時に開始される。
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