過去に2度のF1世界チャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソは、今年のル・マン24時間レースを最後にFIA世界耐久選手権(WEC)から離れ、新たなモータースポーツの世界にチャレンジしていく事になった。
そして2019-2020年シーズンはブレンドン・ハートレーがその座を引き継ぎ、TOYOTA GAZOO Racing の一員としてWECを戦うことになる。
■アロンソ、トヨタと協議中
アロンソは、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴と共に今シーズンのWECドライバーズ選手権をリードしていて、昨年の覇者として臨む今年のル・マンがWEC活動の締めくくりとなる。その後の新たなチャレンジについてはTOYOTA GAZOO Racingと協議している。
■耐久レースを知り尽くしたハートレー、加入
ニュージーランド人であるブレンドン・ハートレーは、2018年のF1参戦以前、ポルシェに在籍した2014-2017年の4年間にWECドライバーズチャンピオンを2回獲得、かつ2017年のル・マン24時間レースに勝利している。来たる6月2日のル・マンテストデーに於いて、TS050 HYBRIDを初ドライブする予定だ。
ハートレーは、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴と共にTOYOTA GAZOO Racing の一員として、今年9月1日にシルバーストーンで開幕し2020年6月14日に最終戦ル・マンを迎える2019-2020年シーズンのWECを戦う。なお2台のTS050 HYBRIDのドライバー構成については後日発表するという。
TOYOTA GAZOO Racingにとって、歴史的で、決して忘れることのできないWEC 2018-2019年スーパーシーズンに多大なる貢献をしたアロンソに対し感謝の意を表しており、今後のさらなる活躍に期待していると述べている。
■村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表
「TOYOTA GAZOO Racingは、ブレンドン・ハートレーがチームに加わってくれる事を歓迎します。長年に渡り、彼を強力なライバルとして見てきました。それが今、同じチームとして戦うことになり大変楽しみです。彼はすぐにチームに溶け込み、力を発揮してくれるでしょう。
その一方で、アロンソがチームを去るのは残念です。トヨタのモータースポーツの歴史に名を刻み、実り多いWECスーパーシーズンに多大な貢献をしてくれたことに感謝します。夢を追い続ける彼の情熱、勝利への渇望は大変印象的でした。残りの2レース、ル・マン連覇とワールドチャンピオンという2つの目標に向かって、最後まで共に戦い抜きたいと思います」