先週末にバクーで行われた今季のF1第4戦アゼルバイジャンGP決勝を最下位で終えたロバート・クビサが、ウィリアムズF1マシンFW42は単にスピードが足りないばかりではなく、バクーではコントロールすることさえかなり難しい状態だったと嘆いた。
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2011年シーズン開幕前にラリー事故で大けがを負ったクビサだが、8年のブランクをへて今季ウィリアムズのフルタイムドライバーとしてF1復帰を果たした。
しかし、右腕にもはや完治を望めない障がいを抱えながら戦っているクビサは、アゼルバイジャンGP予選でクラッシュを演じてしまい、決勝はピットレーンからスタートせざるを得ない状況を迎えていた。
そのクビサはオランダの『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』に、現在のウィリアムズF1マシンは「レースをするには非常に扱いにくい」ものになっていると語り、次のように続けた。
「開始早々にあわやウォールに突っ込むところだったよ。ブレーキング時のクルマはもはやコントロール不能に近いんだ」
「あれほどグリップしないクルマでレースを完走できたのは奇跡だね」
「チームはこのクルマの問題を解決するために懸命に取り組む必要があるよ」
34歳のクビサは今季ここまでの4レースすべてで完走は果たしているものの、チームメートのジョージ・ラッセルに予選決勝ともに一度も勝つことができていない。