元F1ドライバーのクリスチャン・ダナーが、F1デビュー2年目にしてフェラーリのシートを獲得したシャルル・ルクレールを賞賛した。
フェラーリの地元イタリアでは、メディアがこぞってセバスチャン・ベッテルに対する批判的論評を行う中、ルクレールがこれからのフェラーリを引っ張っていくドライバーだと持ち上げている。
今季のF1第3戦中国GP決勝では、ルクレールに対してベッテルを前に出すようチームオーダーが出されたが、そのときルクレールはチーム無線で明らかに不満を表していた。
しかし、レース後、ルクレールはメディアに対して不満めいたコメントを行うことはなく、21歳のルクレールがとった大人の行動を賞賛する声も多い。
1980年代にアロウズなどで活躍したドイツ出身元レーシングドライバーのダナーは、そのことに言及しながら『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。
「シャルルは今のところ何の騒ぎも引き起こさないだけの知性を持ち合わせている」
「彼は冷静を保っている。彼は自分自身を印象づけているが、チーム内に悪い雰囲気のようなものを広げることもしていないよ」
一方、かつてベッテルをF1に導いたレッドブルのドライバー育成責任者として知られるヘルムート・マルコは、フェラーリも若いルクレールを新たなナンバー1として扱うべきだと思うかと質問されると次のように答えている。
「様子を見ようじゃないか。まだ今シーズンも始まったばかりだからね」