F1では2021年からこれまでの13インチホイールに替えて18インチホイールを導入することになっている。そしてF1公式タイヤサプライヤーであるピレリはそのホイールに合わせた新タイヤのテストを今年から開始する計画にしている。
そして、その18インチホイール用タイヤテストに向けて3チームがテスト車両を提供することになりそうだ。
ピレリのF1プロジェクトリーダーであるマリオ・イゾラはこのほどドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「もしすべてが計画通りに進めば、新タイヤの最初のテストは9月中旬に行われることになるだろう」
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、そのタイヤテストにはフェラーリ、メルセデス、ルノーの3チームが18インチホイール用に調整した2018年型F1マシンを提供することになるだろうとしている。
だが、レッドブルはピレリからのマシン提供要求に応じられないようだ。それはレッドブルの2018年型マシンはルノーエンジンを搭載していたからだという。
「代表的なデータを得ることが重要なんだ」
そう語ったイゾラは、小規模チームもテスト用車両を提供することは可能だと付け加えている。
だが、小規模チームたちにはそういう余裕はないというのが現実のようだ。
ある小規模チームのチームマネジャーが次のように語ったと伝えられている。
「最初のテストは基礎的なリサーチのために行われるものだ。我々にはそのために人材などを割り当てる余裕はないよ」
しかし、ピレリとしてはもっと多くのチームのマシンでテストを行いたいと考えているようだ。
「我々としては7チームを望んでいるよ」とイゾラは付け加えている。