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F1予選のQ4新設には慎重論も

2019年04月18日(木)19:11 pm

最近の報道によれば、F1オーナーのリバティ・メディアは、2020年からF1予選にQ4を新設したいとの考えを抱いているようだ。

現在のF1予選フォーマットは、Q1とQ2で全20台のうち5台ずつがノックアウトされ、Q3に残った10台でポールポジションと決勝スターティンググリッドを争うことになっている。

新たな案の詳細は不明だが、もし単純にQ3でも5台がノックアウトされる方式であれば、Q4では残った5人のドライバーがポールポジション争いを展開することになる。

だが、このルール変更に関してはすでに懸念も表明されている。その中で最も大きな問題となりそうなのはタイヤに関することだ。現在は各グランプリにおいてドライバー1人あたり13セットのドライタイヤが供給されているが、もし予選がQ4まで行われることになれば、とてもその数では足りなくなるだろうと考えている者も多いようだ。

実際のところ、現在のQ3システムにおいても、予選で使える新品タイヤが不足することからアタック回数を減らす、もしくはあえてアタックをしないという選択をするチームやドライバーが出現することがある。

そして、実際のところ、F1公式タイヤサプライヤーを務めているピレリは予選のQ4化にあまり前向きではないようだ。

「私は、現在のフォーマットはいいと思っている」

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったピレリのF1プロジェクト責任者マリオ・イゾラは次のように続けた。

「何か違うことをやる場合はよく検討しなくてはならない。我々は何も反対はしていないし、その変化に対して賛否両論があるのは確かだ」

「状況を悪化させてしまうリスクもある。あまりにも急いで変えてしまう前に、目的を明確にしてきちんと理解する必要がある」

伝えられるところによれば、F1チームの中でQ4新設に乗り気だったのはルノーだけだったと言われている。

しかし、フェラーリもその案に反対というわけではなさそうだ。

フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットはフランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語っている。

「我々はすでにシミュレーションを始めているよ」

「それには我々も注目している。それに関してはロンドンで、そしてさらにバーレーンでも話し合った」

「もしシミュレーションでいい結果が出て、新たな問題が発生することがないと確認できれば、我々は前向きに考えるよ」とビノットは締めくくっている。

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