2019年のF1第4戦アゼルバイジャンGP(28日決勝)で、ホンダが早くもアップグレードした新PU(パワーユニット)を投入することになるようだ。
マックス・フェルスタッペンの母国であるオランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』によれば、レッドブルがさらにパワーアップしたホンダの新PUをバクー市街地コースで使用することになるという。
■ホンダ新PUは20馬力アップ
レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、最初の計画ではその新PUは第6戦モナコGP(5月26日決勝)で投入する予定だったという。
だが、ホンダのPU改良プログラムが進んだことにより、2レース前倒しで新PU投入を決めたということのようだ。
マルコは次のように語っている。
「ホンダからのいいニュースだよ。バクーでは、我々はさらに20馬力を得ることになる」
今シーズンを迎えるにあたって、マルコは今季のレッドブル・ホンダはメルセデスやフェラーリと戦えるだけの力があるはずだと語っていた。だが、ここまでのところホンダPUには問題ないものの、シャシー側に「空力の問題」があることが明らかとなっている。
■シャシー側も改善を予定
そうした中、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーも、アゼルバイジャンGPで投入されるホンダの新PUに大きな期待を寄せているようだ。
「ホンダはストレートで進歩している」
そう語ったホーナーは次のように付け加えた。
「近いうちに我々の上にいるクルマとの比較において欠けているものを補うことができるよう、いくつかのことも進められているよ」
■いずれトップ2とも対等に戦えるとフェルスタッペン
フェルスタッペンもPUやシャシーのアップグレードにより、メルセデスとフェラーリとの差をさらに縮められることを期待している。
「現時点では、僕たちにはただスピードがないんだ」
「だけど、シーズンはすごく長いし、どこかの時点でアップグレードされるだろうし、僕たちが本当に戦いに加わることができるようになると期待しているよ」
オランダの『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』にそう語ったフェルスタッペンも、バクーでいくつかの改良パーツが投入される予定であることを認め、次のように付け加えている。
「エンジンとクルマのために投入されるものがあるよ。だけど、より大きなものはまだもう少し先だね」