レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2019年シーズン中に複数のレースで優勝することを具体的目標としては掲げていないと語った。
●【決勝レース結果】2019年F1第3戦 中国GPのタイム差、周回数、ピット回数
全21戦で争われる2019年のF1もここまでに3レースが終わっている。そのすべてで現チャンピオンチームのメルセデスが1-2フィニッシュを達成し、すでにフェラーリに57ポイント差をつける130ポイントを稼ぎ出してコンストラクターズランキングトップに立っている。
レッドブルもここまではマックス・フェルスタッペンが孤軍奮闘し、開幕戦で3位、第2戦と第3戦では4位となってドライバーズランキングでは3番手となっているものの、現時点ではメルセデスやフェラーリと互角に戦える状態ではないこともはっきりしている。
今季からホンダをワークスエンジンサプライヤーに迎えたレッドブルだが、シーズン開幕前にはヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が今シーズン中に5勝はしたいと語っていた。
だが、先週末に第3戦中国GPが行われた上海で微笑みを浮かべながら「ヘルムートが楽観主義者だということは誰もが知っていることだよ」と語ったホーナーは次のように付け加えた。
「実際のところ、我々は具体的な勝利数を目標には掲げていないんだ。我々の目標はトップとの差を縮めることだよ」
ホーナーもマルコも、中国GPを迎える前には今年のレッドブルF1マシンは空力に問題を抱えていることを認めていた。上海インターナショナル・サーキットではその点に関して幾分改善が見られたレッドブルだが、まだ勝利を狙えるところにまでは至っていないのが現実だ。
中国GP決勝でピット戦略によってフェラーリの1台よりも前でフィニッシュすることに成功したフェルスタッペンだが、レース後に母国オランダの『Ziggo Sport Totaal(ジッホ・スポルト・トタール)』に次のように語っている。
「現時点では、僕たちにできる最大限のことはポイントを取ることだよ」