最近、F1オーナーであるリバティ・メディアが2020年から新たなF1予選フォーマットを導入することを検討しているようだとのうわさがささやかれている。
伝えられるところによれば、リバティ・メディアは現在Q1、Q2、Q3の3つのセグメントに分けて行われている予選にもうひとつQ4を追加したいと考えているようだ。
だが、この予選フォーマット修正案について質問されたレッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)は次のように答えた。
「我々にはそのアイデアを受け入れる準備はある。だが、すべてのことが慎重に考慮される必要がある」
ホーナーは、例えば、もしも予選Q4を新設するのであればF1公式タイヤサプライヤーが供給するタイヤセットをもっと増やす必要もあるだろうと次のように続けた。
「一番起きて欲しくない状況は、タイヤが不足したことにより最後のセッションでクルマがコースに出てこないということだ」
「一見したところ、我々にはそういう予選フォーマットに対応できるだけの十分な数のタイヤはないよ。シミュレーションをしながら、その点についてもっと深く検討することが必要だと思うね」
実際のところ、先週末に行われたF1バーレーンGPの予選でも、フェラーリのセバスチャン・ベッテルとレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが予選Q3に進んだものの、新品のソフトタイヤが1セットしか残っていない状況となっていたことでQ3で2回アタックをすることができず、一発勝負に打って出るしかないという状況が生まれていた。
現在は、各グランプリにおいてピレリは1人のドライバーに対し合計13セットのドライタイヤを供給することになっている。
そのうち一番柔らかいソフトタイヤ1セットが予選Q3用として指定されるとともにミディアムとハードのそれぞれ1セットずつが決勝用として指定されており、それ以外の10セットは事前申告によりドライバーが任意にタイヤの種類を決めることができるというルールになっている。
だが、ホーナーに言わせれば、予選がQ4まで行われるということになれば、タイヤの供給ルールから見直していかないと本当に面白いセッションとしていくことは難しいかもしれないというわけだ。