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【ピレリタイヤ戦略分析】「戦略は多岐に渡り、チーム内で同一の戦略を採ったチームは2つのみ」

2019年04月01日(月)19:23 pm

F1公式タイヤサプライヤーのピレリが、F1第2戦バーレーンGP決勝レースを次のように振り返った。

●【決勝レース結果】2019年F1第2戦バーレーンGP決勝レースのタイム差、周回数

■ピレリ、レースレビュー

ルイス・ハミルトン(メルセデス)がドラマチックなレースを制し、メルセデスをワンツーフィニッシュへと導いた。

ハミルトンはレース終盤、トラブルに見舞われたフェラーリのポールシッター、シャルル・ルクレールから首位を奪った。デグラデーションレベルが高くなり、広範囲に渡る戦略が展開されたレースで、トップ3が異なる2ストップ戦略を採用した。

■キーポイント
●ルクレールは、トラブル発生前まで、ポジションを落とすことなく2回目のピットストップを行えるほどのリードを築いていた。3位に終わったものの、ルクレールは、ファステストラップポイントを獲得した。

●5位を獲得したセバスチャン・ベッテルは、3回のピットストップを行った。3回目のピットストップは、アクシデントによるものだ。

●メルセデスとフェラーリとの間で、緊迫した戦略的な闘いが繰り広げられた。両チームは、お互いにアンダーカットを試みるピットストップを実行した。

●ウィリアムズのロバート・クビサを除く全ドライバーがソフトタイヤでスタートし、数多くの戦略が展開された。

●ルノーのダニエル・リカルドのみが1ストッパーを試みたが、残り数周時点でリタイヤに終わった。

■各コンパウンドのパフォーマンス
●ハード C1:マクラーレンのカルロス・サインツのみが使用した。大半のドライバーが2ストップ戦略を採用したことから、ハードの登場機会が限定的となった。

●ミディアム C2:ルクレールやレッドブルのマックス・フェルスタッペンをはじめとする数名のドライバーが、ラスト2スティントをミディアムで走行した。ハミルトンは、最終スティントのみでミディアムを使用した。

●ソフト C3:リカルドは、レースの約半分の周回をソフトで走行した。チャンピオンシップリーダーのバルテリ・ボッタスは、表彰台を獲得したドライバー中でただ一人、最終スティントでソフトを使用した。

■ピレリ・カーレーシング責任者マリオ・イゾラのコメント

「ルイス・ハミルトンがコメントした通り、シャルル・ルクレールは、勝者に値する走りを見せていました。彼に発生したトラブルは、タイヤ戦略が鍵を握った、まさに劇的で予測不可能なレースの一部を形成していました。

フェラーリとメルセデスは、お互いにアンダーカットを試みるピットストップを行いましたが、ルクレールは、リードを譲ることなく2回目のピットストップを行えるほど優位に立っていました。

戦略は広範囲に渡り、実際、チーム内で同一の戦略を採ったチームは2つのみでした。

上位勢以外でも、初のポイントを獲得したマクラーレンのランド・ノリスなど、数名のドライバーが際立ったパフォーマンスを見せていました」

●【決勝ハイライト動画】ルクレール“不運と幸運”、ホンダは3台ポイント獲得、見どころ満載のF1バーレーンGP

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