メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)が、F1に対抗する新レースシリーズ立ち上げに動くのではないかとのうわさを否定した。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が最近報じたところによれば、2月にヴォルフ、前F1最高責任者のバーニー・エクレストン、元フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼーモロ、そしてレーシングポイントのオーナーであるローレンス・ストロールロールがスイスのスキーリゾートとして知られるグシュタードで何らかの話し合いを行っていたという。
各F1チームと統括団体であるFIA(国際自動車連盟)、そしてF1オーナーとの間に結ばれている現在のコンコルド協定は2020年で満期を迎えることになっており、現在F1オーナーのリバティ・メディアやFIAが中心となって2021年以降の協定案をとりまとめている段階だ。
だが、リバティ・メディアが導入を計画しているバジェットキャップ(チーム予算上限値導入)を始め、まだ多くの点で全てのチームが基本合意に達してはいないと伝えられており、今後も調整が難航することが予想されている。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、そうした状況の下で行われたヴォルフたちの会議では現在のF1に代わる新シリーズの立ち上げさえ課題に登っていたのではないかと推測している。
だが、ヴォルフはこれに関して次のような説明を行っている。
「ローレンス・ストロールが私をグシュタードに招待してくれたんだ。そしてバーニーはあそこに別荘を所有しているのさ」
「もうひとつのシリーズの話はナンセンスだよ」
そう語ったヴォルフは次のように付け加えた。
「我々はリバティのF1活動を全面的にサポートしたいと思っているよ」